開発中
論文にも記載しましたがpyZwxはグラフィック操作が重いです.これはグラフ表示に用いているMatplotlibによるものです. そこでMatplotlib以外のグラフ表示ライブラリを用いたテストプログラムを作っています.このプログラムはpyZwxとは異なりメインウィンドウ内部にインピーダンス・プロットを表示するサブウィンドウ・システムを採用しています.用いたライブラリは動作が軽快で pyZwxの欠点を補完するに十分な性能を有すると思います.開発は空き時間を作りながらライブラリの使い方を調べつつ進めているため進展が非常に遅いです.

Rsberry Pi 4 Model BにインストールしたUbuntu 22.04-LTS-Desktop上で pyZwxの動作テストを行いました.下図は小サイズモニターでテストしたときの スクリーンショットなので画面が窮屈ですが正常に動作しました.安価なボード・ コンピューターでも使用できたことは驚きです. まだバグが残っていますが試験的にUbuntu22.04用バイナリをアップロード予定です.

pyZwxでも下記文献に記したようにインタラクティブなGUI操作による初期値設定をできるよう開発を継続しています.Igor Pro(Wavemetrics社製汎用解析ソフト,有償)を保有している方で文献の機能を使用したい方は御連絡下さい.
K. Kobayashi, T. S. Suzuki, Electrochem., 88 (2020) 39-44. DOI:electrochemistry.19-00058
GUIによる初期値推定機能を実装した新バージョンpyZwxは近い将来,公開する予定です.
2021年1月22日に公開しました.
pyZwxは一つのスペクトル・データに対して複数のグラフを表示し,将来的にはそれらのグラフをインタラクティブに利用する機能実装を目指しています.しかし複数のスペクトル・データを一つのグラフに表示して相対的な変化を可視化したい場合もあります.これについてはpyZwxとは別のソフトウェアを開発しています.この新しいソフトウェアは測定装置から出力されるデータに加えてpyZwxの解析結果を表示できるようにしています.このソフトウェアはこのホームページで公開する予定です.
2021年1月22日にpyZMultiPlotとしてリリースしました.

pyZwxで使用したGUIモジュール(wxPython)は一部のコマンドを除くとWindows, mac OS, 複数のLinux distributionsで作動するクロスプラットフォーム対応モジュールです.pyZwxのコーディングではOSに依存しないコマンド使用に注意して開発を行っています.現在までのところ基本機能についてはWindowsの他,必要なPython開発環境を構築したmac OS(10.15, Catalina),Ubuntu-20.04 LST-desktop (Linux),Fedora 32-workstation (Linux),CentOS 8(Linux)上で動作することを確認できています.
このページでは実際にpyZwxが様々なOS上で動作するデモンストレーション画像を公開します.これらはWindows版のソースコードで動作しています.
pyZwx on mac OS (10.15)

pyZwx on Ubuntu 20.04 LTS-desktop (Linux)

pyZwx on CentOS 8 (Linux) CentOSは2021年末にサポートが終了します.CentOS8でのテストは今後行いません.

pyZwx on Fedora 32-workstation (Linux)

注意:Windows以外のOSでは少しグラフィックに異常があるためコードで調整する必要があります.動作も不安定なところがあります.(特にCentOS 8, Fedora 32)しかし開発者不足とWindows以外では必要なPython開発環境を構築の難しさから,Windows版以外は十分なテストを行うことができませんしたがってWindows版以外について公開する予定はありません.