アゾベンゼンを主鎖に含むポリアミック酸(Azo-PAA)



Azo-PAA 膜に直線偏光紫外光(波長 365-400 nm )を照射すること(図1)に
よって誘起される Azo-PAA 骨格構造の面内配向秩序度を調べました。
その結果、誘起される面内異方性は小さいものの、
光照射量とともに面内異方性が増加することがわかりました(図2の青印)。
その膜を 250 ° C で1時間、窒素雰囲気中で焼成することによりイミド化したところ、
骨格構造の面内配向秩序度が増強する現象が観察されました。
この現象によって、非常に大きな(ラビング処理で誘起される異方性を超える)
異方性を有する Azo-PI 光配向膜が得られることがわかりました。
この面内 配向秩序度の増強は熱イミド化によって高分子の骨格構造が剛直になる
ために起こると考えています。





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