アゾベンゼンの光異性化反応に伴う分子配向変化




波長365nm 付近 の紫外光をアゾベンゼン分子に照射するとトランス体からシス体への光異性化反応が起こります。
アゾベンゼン分子に直線偏光紫外光を照射すると分子軸が偏光方向に配向しているトランス体の
アゾベンゼン分子がシス体になります。シス体はトランス体に比 べて不安定なので、
熱あるいは可視光を吸収してトランス体に戻ります。
このとき図の左のトランス体になるか右のトランス体になるかは同 じ確率で起こりますので、
直線偏光紫外光を照射し続けると右側のトランス体の数が多くなります。
すなわち、直線偏光紫外光を照射する ことにより、アゾベンゼン 分子を 偏光方向に対して垂直に
配向させ ることができ ます。


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