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田淵正明 グループリーダー(構造材料研究拠点/解析・評価分野/クリープ特性グループ)、早川正夫 グループリーダー(構造材料研究拠点 環境疲労特性グループ)、阿部冨士雄 特別研究員(構造材料研究拠点 クリープ特性グループ)が日本機械学会 動力エネルギーシステム部門 貢献賞を受賞 
 

2018.12.19
田淵正明グループリーダー(構造材料研究拠点/解析・評価分野/クリープ特性グループ、写真左)、早川正夫グループリーダー(構造材料研究拠点 環境疲労特性グループ、写真中央)、阿部冨士雄特別研究員(構造材料研究拠点 クリープ特性グループ、写真右)は、日本機械学会 動力エネルギーシステム部門 貢献賞を授与されました。

以下は、詳細な業績の紹介です。

「先進超々臨界圧火力発電(A-USC)実用化要素技術開発プロジェクトの完遂」
エネルギー自給率の低い(7%)我が国にとっては、石炭は重要なエネルギー源となっています。A-USCでは、石炭火力発電の熱効率を大幅に向上するために、蒸気タービン入口における蒸気温度を、現在の技術(USC)よりも約100℃高い700℃にします。これにより、約10%のCO2削減が可能となります。700℃の高温部ではNi基合金が使用され、650℃付近では改良型の高Cr鋼が使用されます。改良型高Cr鋼には、NIMSの超鉄鋼プロジェクトで得られた成果が反映されています。
技術開発のために2008年~2016年の9年間に経済産業省、NEDOからの補助、助成を受けて、14機関(12社、2研究所)が参加し、ボイラ、タービン、弁の製造技術に関わるシステム、材料、設計、製造等の技術分野を網羅したプロジェクトが推進されました。NIMSは、Ni基合金の長時間クリープ強度評価、異材接合部のクリープおよびクリープ疲労強度の評価に関して貢献しました。プロジェクトの後半には、ボイラ実缶試験やタービン回転試験が行なわれ、実用化技術を当初目標通りに確立しました。本受賞は、A-USCの実用化に向けたプロジェクトの成功裏の完遂が高く評価されたものです。受賞者は14機関(53名)です。

 
 


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