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古谷佳之 グループリーダー(構造材料研究拠点 解析・評価分野 疲労特性グループ)が「日本鉄鋼協会 学術貢献賞(浅田賞)」を受賞

2023.03.14

202338日の日本鉄鋼協会春季講演大会において、古谷佳之 グループリーダーが「学術貢献賞(浅田賞)」の表彰を受けました。 

【業績】
 「ギガサイクル疲労の研究と超音波疲労試験の普及」
 君は、金属材料の疲労の研究に従事し、専門は高強度鋼のギガサイクル疲労である。また、ギガサイクル疲労の研究では超音波疲労試験を活用し、超音波疲労試験の普及にも貢献している。最初の業績は、超音波疲労試験がギガサイクル疲労の研究に有効であることを示した点である。これにより、通常は数ヵ月を要する109回(ギガサイクル)疲労試験を1日で完了できる加速試験技術を確立した。加速試験技術の確立により、水素の影響や寸法効果等、ギガサイクル疲労の重要な特徴が明らかになった。近年では、高強度鋼のギガサイクル疲労強度を見積もるための予測式の導出や、ギガサイクル域で新たな疲労限が出現することを実証する等の成果を上げている。

 超音波疲労試験の普及に関して特筆すべき点は、超音波疲労試験が介在物検査に利用できることを指摘した点である。それ以外にも、高温超音波疲労試験技術を開発するなど、先進的な技術開発も行っている。また、近年では、超音波疲労試験方法を規格化する等の活動も行っている。
 以上のように、君は、ギガサイクル疲労の研究と超音波疲労試験の普及において多くの成果を収めている。これらの業績は、学術的な面から、鉄鋼業の進歩発展に大きく貢献するものである。


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