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郭 樹啓 主席研究員(接合・造型分野 構造用非酸化物セラミックスグループ)が「第44回公益社団法人日本金属学会技術開発賞」を受賞

2021.10.08

郭樹啓 構造材料研究拠点 接合・造型分野 構造用非酸化物セラミックスグループ主席研究員は公益社団法人日本金属学会より「2021年技術開発賞」を授与されました。同賞は、学会会報“まてりあ”に掲載された新技術・新製品を対象に、特に優秀なものと認められた著者に賞状、賞牌を授与するものです。
受賞対象:自動車ブレーキ用ハイブリッドセラミックスの開発, まてりあ, Vol.60(2021), No.2, pp.116-118.

【業績】
受賞者は構造用セラミックス複合材料を実用化するため、最終製品の形状に極めて近い材料の省エネ・高速ネットシェイププロセスの開発に成功した。本プロセスでは、炭素短繊維、炭素やSiC粉末を用い、これまでのセラミックス成形プロセスとは異なる、省エネ・高速ネットシェイププロセス:①ハイブリッド繊維予備成形体の製造技術、②高速ネットシェイプ成形技術、③溶融Siの含浸・反応焼結技術の確立により、大きな破壊抵抗を持つハイブリッドセラミックスを実現することができた。また、異なる機能を分散させた相を一体化するハイブリッドセラミックスを開発し、耐損傷性と耐摩耗性をあわせ持つ軽量のブレーキディスク材料を実現した。従来の鋳鉄ブレーキより軽く、自動車や鉄道車両などの輸送機器の軽量化による省エネ性能の向上に寄与することが期待できる。




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