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廣本祥子 主幹研究員(構造材料研究拠点 解析・評価分野 腐食特性グループ)が第41回バイオマテリアル学会大会にて「ハイライト講演」を受賞

2019.12.11

廣本祥子 主幹研究員(構造材料研究拠点 解析・評価分野 腐食特性グループ)は、2019年11月24日~11月26日につくば国際会議場にて開催された第41回日本バイオマテリアル学会大会において、小山工業高等専門学校と共著で「ハイライト講演」を受賞しました。

以下は、詳細な業績の紹介です。

「クエン酸添加分散アパタイトによる透明成形体」
川越大輔、山中翔太、松永陽平(小山工業高等専門学校)廣本祥子(物質・材料研究機構)
 水酸カルシウムアパタイト(HA)は、生体親和性が高い物質で、人工骨の代替材料などに用いられている。HA透明体は、その材料表面で生きた細胞をリアルタイムで観察し評価することができ、観察後も細胞培養を継続できる。HAバルク体が透明になるか否かは、一次粒子の粒径や形態、分散状態に依存する。本研究では、湿式法によりHAナノ粒子を合成し、HAスラリーにクエン酸を添加するとHA粒子の分散状態を変化させられることを明らかにした。分散性の高いHAスラリーを遠心分離して回収し、適度に乾燥させると透明な成形体を得ることができた。クエン酸添加がHA粒子の形態や分散状態と成形体微細構造に影響を及ぼしていると考えられる。






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