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松田洋修 研修生(構造材料研究拠点 接合・造型分野 耐熱材料設計グループ)が第12回SMAシンポジウム2019にて「優秀賞」を受賞

2019.11.25
松田洋修 研修生(構造材料研究拠点 接合・造型分野 耐熱材料設計グループ)は、2019年11月15日に開催された形状記憶合金協会第12回SMAシンポジウム2019(熊本市国際交流会館)にて優秀賞を受賞しました。

以下は、詳細な業績の紹介です。

「ハイエントロピー合金とミディアムエントロピー合金のマルテンサイト変態」
Ti-50PdはB2構造からB19構造へのマルテンサイト変態を起こし、オーステナイト開始温度(As)が520℃であることから、高温形状記憶合金として期待されている。しかし、高温下での強度不足により、完全に回復しないという問題がある。そこで本研究では、格子歪みが大きく、拡散が遅いために固溶合金よりも高強度であると言われているハイエントロピー合金に着目し、マルテンサイト変態について調べた。ハイエントロピー合金の変態温度は室温近傍まで低下したが、非等原子比のミディアムエントロピー合金は500℃近傍で変態を示した。ハイエントロピー化よりも、各元素の変態温度への効果の方が変態温度制御に有効であることを明らかとし、今後の高温形状記憶合金設計指針を示した。



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