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細田奈麻絵 グループリーダー(構造材料研究拠点 接合・造型分野 表面・接着科学グループ)が「2019年度(第41回)日本接着学会進歩賞」を受賞

2019.09.03

一般社団法人日本接着学会は2019年度各賞表彰選考委員会及び理事会において厳選な選考の結果、細田奈麻絵 博士(グループリーダー)の研究「バイオミメティック可逆的水中接着技術開発」に対し、日本接着学会2019年度(第41回)進歩賞を贈呈しました。同賞は、独創的な研究または技術開発により接着・粘着の科学および技術の進歩・発展に寄与した研究者に与えられる賞です。

以下は、詳細な業績の紹介です。

細田奈麻絵博士は、循環型ものづくりのキーテクノロジーとして可逆性接合・接着技術開発の重要性を早期より着目し、研究開発を行ってきました。従来の接合・接着技術に対して,生物学と材料学の融合という新しい研究スタイルを取り入れ、生物を規範とした新しい可逆性の接合・接着および非着制御技術の構築を先導的に提案し、研究成果を挙げてきました。
この度受賞した研究は、優れた接着性を持つ「昆虫の足」の研究において、大気中で生息するハムシが「泡を利用して水中歩行できる」ことを世界で初めて発見し、その機構を解明して全く新しい「泡を利用した水中接着機構」を開発したもので、この成果は環境調和型技術を実現する技術として発展が期待されるとともに、環境影響化学物質を使用しないクリーンな水中接着への応用も考えられています。






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