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黒田聖治特命研究員(構造材料研究拠点)が「溶射学会学会賞」を受賞

2018.07.10
黒田聖治特命研究員(構造材料研究拠点)は、長年の溶射コーティング技術に関する研究・教育・啓蒙活動に対して日本溶射学会から「学会賞」を受賞しました。

以下は、詳細な業績の紹介です。

同氏は、1985年に金属材料技術研究所(現:物質・材料研究機構)に着任以降、先進的な溶射技術の研究を現在に至るまで精力的に行ってきた。代表的な研究成果として、溶射中の粒子飛行速度や温度計測、溶射中の残留応力評価といったプロセスモニタリングに関する独自技術の開発や、ガスシュラウド高速フレーム溶射(GS-HVOF)法、ウォームスプレー(WS)法といった独自の溶射プロセスの実現、耐食コーティング材の開発や長期海洋暴露試験による性能評価、耐熱コーティング(TBC)材や耐摩耗サーメットコーティング材の開発等が挙げられる。中でも、溶射中の残留応力評価技術およびウォームスプレー技術は、開発者として、その技術の革新性や有用性と共に世界的に広く知られており、2016年5月には国際溶射会議において、国際的に最も権威のある「ASM International Thermal Spray Hall of Fame」を受賞した。
また、連係大学院教員や客員教員として内外の学生の指導に当たり、溶射分野を支える人材育成にも尽力してきた。溶射学会を通じて工業規格活動にも参加し、ISO TC107 WG1でエキスパートとしても活動した。

受賞時の様子


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