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染川 英俊(構造材料研究拠点 主幹研究員)が文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞

2016.05.24
染川 英俊(当拠点 主幹研究員 塑性加工プロセスG)は本年4月に、平成28年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞しました。以下は、詳細な業績の紹介になります。
軽量金属材料の高性能化に関する研究

強度(つよさ)・靭性(ねばさ)・延性(変形しやすさ)等に優れた素材開発は永遠の課題であり、従来冶金学に基づく組織制御法や合金添加、計算科学を活用した最適化材料設計が盛んである。一方、影響因子や元素機能、特性・メカニズム発現の原理原則の理解が不十分である。氏は、実用金属材料で最軽量なMgに着目し、
①強度と相反関係にある靭性と延性を劣化させない影響因子を明確にし、高靭性・高延性発現メカニズムを究明した。
②汎用元素と階層的組織制御法により、高性能な大型素材創製に成功した。
③先駆的に力学特性に及ぼす元素機能解明に着手し、物理定数による諸特性の普遍化、及び、革新的特性を示す素材開発に成功した。
本研究成果は、材料工学の常識を覆す特性発現の可能性を示唆し、「使われる」高性能な金属材料開発に貢献すること、と期待される。
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