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物質・材料研究の『使える!メールマガジン』
vol.151
2024.11.15
金属原子のマッピング
今月の一枚
元素マッピングの花火

夜空を彩る花火のように見えるこの画像。これは超分子中に含まれる超微量な金属原子のマッピング画像だ。超分子とは、いくつかの分子が相互作用により集まって作られる集合体で、段階的に集合プロセスを制御すると複雑な構造をとることができる。この元素マッピング画像では、銅(緑)、ニッケル(オレンジ)、亜鉛(紫)が同心円構造の超分子を形成していることがわかる。

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★NIMS NOW(Vol.24 No.3)
マテリアル基盤研究センター “先端”でシナジーを生む
★プレスリリース
分子の自己集合プロセスを多段階で制御することに成功
★マテリアル研究基盤センター
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HOT TOPICS(NIMSの旬な情報)
 
オトナの科学本『渋滞学』
 
 
HOT TOPICS
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2024年度 DxMT人材育成セミナー
【超初学者向け】Orange Data Miningによる
マテリアルズ・インフォマティクス連続ハンズオン
木野日織 電子・光機能材料研究センター 主幹研究員

木野 日織
電子・光機能材料研究センター
主幹研究員

 NIMSは「DxMT人材育成セミナー」を開催します。GUIを用いたワークフロー実行ソフトOrange Data Miningによるマテリアルズ・インフォマティクス連続ハンズオンを行います。主として簡単な物質データ例を使って、マテリアルズ・インフォマティクスに必要なデータ解学の基礎知識から簡単な応⽤までを「習うより慣れろ」を⽅針として解説します。2024年度の内容は「回帰、次元圧縮、分類、クラスタリング、大規模言語を用いた学習、大規模言語を用いたOrange Data MiningのPython widgetの利用」の予定です。
講師:木野 日織(電子・光機能材料研究センター 主幹研究員)
形式:自己学習型オンライン開催
質問受付期間:2024/12/1(日)~12/31(火)
参加料:無料
事前参加登録:こちらから参加登録をお願いします。
詳細:DxMTポータルのセミナー情報
 
第2回 DxMT Innovations Spotlight セミナー
「耐疲労表面硬化鋼の高効率設計に向けた
データ科学活用の取り組み」
宮本吾郎 東北大学 金属材料研究所 教授

宮本 吾郎
東北大学 金属材料研究所
教授

 NIMSは「第2回 DxMT Innovations Spotlight セミナー」を開催します。ギアや金型といった表面に過酷な摺動や繰り返し応力が負荷される材料に対して、疲労や摩耗といった破壊抵抗を向上させることを目的として、浸炭や窒化などの表面硬化処理が施されます。これらの表面硬化材は、表面から内部にかけて組成と構造が不均一となりその最適化には時間とコストがかかる上に、疲労や摩耗特性の評価には時間を要することから、従来よりも高効率な材料・プロセス設計手法が求められています。そこで、機械学習による硬さ分布と残留応力分布予測と、物理モデルによる疲労強度を融合させた疲労強度予測アプリを作成しました。講演では、表面硬化材の組成とプロセス条件、特性のデータベース化および予測モデル構築について紹介します。
講師:宮本 吾郎(東北大学 金属材料研究所 教授)
形式:オンライン開催
開催日時:2024年12月17日 (火) 14:00-15:00
参加料:無料
事前参加登録:こちらから参加登録をお願いします。
詳細:DxMTポータルのセミナー情報
 
....and more!
 
プレスリリース中の図 NIMSとATACの技術の事業化及びイノベーションの推進に向けた基本協定の締結
プレスリリース 2024/11/07
 
プレスリリース中の図 構造デザインで磁性材料の横型熱電変換性能を大幅に向上
プレスリリース 2024/11/14
 
 
NIMS公式ウェブサイト
 
BOOK
どっぷり浸かるサイエンスの世界
オトナ科学本
本の表紙写真『渋滞学』と板倉NIMS特別研究員
『渋滞学』
西成活裕 著/新潮社 発行
 
実働環境電子顕微鏡開発グループ 板倉NIMS特別研究員のおススメ!
渋滞学とは、渋滞が起こる原因を調査、解析することで渋滞を解消させる方法を探す学問である。事故が起きてもいないのに車の自然渋滞が起きることがあるが、これは車に限ったことではない。日々の生活の中でも、人、車、昆虫、インターネットなどで渋滞を目にすることは多い。専門書というよりも読み物として読める本書は、分野横断的な発想から、世にある「渋滞」という現象にアプローチしていく。そして「渋滞とは何か」「車の渋滞はなぜ起きるか」の代表的な考え方から、「人の渋滞」「アリの渋滞」と条件の違う渋滞の特徴が説明されていき、読者はいつの間にか、漠然としていた渋滞という現象が説明できるような気になってくる。

数理物理学者である西成氏は、自身の渋滞嫌いから、渋滞を解消するために数学の最新研究を社会問題へ応用することを思いついたそうだ。必要性から、研究が始まり、社会実装につながる——研究開発や材料開発の基本ではないだろうか。
 
あらすじ

事故もないのに渋滞はなぜ起こるのか? 車、人、アリ、インターネット…。世界に溢れる様々な渋滞の原因と問題解決の糸口が「渋滞学」で見えてくる。

 
- 読書案内人 -

板倉 明子(いたくら・あきこ)

マテリアル基盤研究センター(CBRM)
実働環境電子顕微鏡開発グループ NIMS特別研究員

材料を透過してきた水素をスナップショットとして画像化する、オペランド水素顕微鏡の開発者。現在は企業との共同研究をメインに、水素拡散の物理現象を追及している。
「材料中の透過・拡散現象をモデル化する時点で、最近はやりの「イオン渋滞学」にたどり着き、本書を手に取るに至りました。読書の秋は出張シーズンでもあるので、飛行機の中で、本書を少しずつ読みました」

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