go to top page リサイクル鉄の超鉄鋼化
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不純物含有 板材の創製技術 (LWF)

〜薄板〜

許容量の数倍に当たる高濃度の不純物を含む低炭素鋼を厚さ1ミリ程度の微細粒薄板に造り込むための急冷凝固−加工熱処理技術の基礎研究しています。今後、様々な不純物による影響を検討していきます。

急冷鋳片でのりんの偏析状態(CMA)

凝固材および加工熱処理材の強度/延性
高リン含有溶鋼を急冷凝固させるとリンは
微細に分散

りん添加で強度/延性のバランスは向上


〜中厚材〜

数十ミリの中厚スラブなど、比較的薄い鋳造板材でも、限られた圧下量内で効率良く結晶粒微細化できるように、加工ひずみを有効に蓄積できる多方向加工法を計算・実験の両面から検討しています。

新規開発の大クロスロール圧延でせん断歪みを効率よく導入






りん無し
りん入り

大クロスロール圧延機の概略図

圧延組織のEBSDマップ写真

不純物含有棒材の創製 (SR)

不純物りんは、そのままでは鋼の靭性を損なう可能性があるため、棒材にするときの加工法に工夫を加えて、無害化する研究を行っています。溝型のロールを用いて、多方向加工することにより、強度/靭性バランスが改善され(図参照)、りんが入っても靭性に優れる組織(写真下部参照)を創り込むことに成功しました

Ferrite + Pearlite
(F/P)
Quench and Tempered Martensite (QT)
Ultra-fine Ferrite
(UfF)

りん無し・りん入り材の処理法による強度と延性靭性遷移温度の関係

りん無し・りん入り材の処理法による
組織の違い