NIMSの取り組み
レアメタル・レアアース問題に対するNIMSの取り組み
NIMSではレアメタル問題や環境・エネルギー問題に対して、物質・材料研究の視点から、さまざまな取り組みを行っています。例えば、材料の性能効率を高めることでレアメタル使用量を減少させ、最終的にはレアメタルフリーを目指す研究や、問題が環境などの諸側面に及ぼす影響についての科学的な分析などを精力的におこなっています。
希少資源に関する研究
NIMSは物質・材料研究の専門機関として、一般的な物質・材料研究に加え、環境問題の視点から、資源埋蔵量や偏在、リサイクルや代替資源ついても研究を進めています。
代替資源開発や資源消費量の削減を達成する研究
環境・エネルギー技術は、潤沢なエネルギー供給と安全で安心な生活を両立する上で、21 世紀の人間社会に必要不可欠です。NIMSでは、持続可能な社会構築のために従来の常識を超えるような環境・エネルギー技術の開発に取り組んでいます。
資源統計データを分析し、資源リサイクルや代替方法を提案する研究
希少金属を中心とした資源問題が顕在化する中で、NIMSがこれまでおこなってきた、工業材料とその技術の社会的役割、利用と循環の動態、技術革新と社会変革への可能性・貢献とリスク、環境などの諸側面への影響についての科学的な整備・分析についてご紹介します。
レアメタルや都市鉱山に関する主なプレスリリース
- 高い吸着力と選択性を持つレアメタル吸着剤を開発(2015/12/07)
- 独立行政法人物質・材料研究機構とつくば市との携帯電話などの小型家電製品の回収と金属再生に関する協力等の協定について(2011/01/26)
- 携帯電話があっというまにバラバラに(2009/12/17)
- SOZAI(工業素材)こそ日本の活力源(2009/02/27)
- 人手をかけずに使用済電子機器から「都市鉱石」を製造(2008/11/26)
- 都市鉱山発掘、人工鉱石化リサイクルを提案(2008/03/26)
- わが国の都市鉱山は世界有数の資源国に匹敵(2008/01/11)
- 元素戦略アウトルックを発行(2007/10/24)
- 持続可能な資源利用には資源使用総量の1/8化が必要(2007/07/06)
- 2050年までに世界的な資源制約の壁(2007/02/15)
刊行物による啓発
『元素戦略アウトルック』材料と全面代替戦略
持続可能な社会のための、21世紀の元素/材料戦略を策定
NIMSは物質・材料専門の研究機関として、合同プロジェクトに対しどのような寄与をなし得るかに焦点を当てた冊子を2007年8月に発行しました。本書は以下の4章から構成されています。- 元素戦略の概要
- 元素の特性に注目した研究例
- 材料戦略
- NIMSにおける取り組みの紹介
ダウンロード
- 『元素戦略アウトルック』材料と全面代替戦略 - pdf
広報誌『NIMS NOW』 2008.Vol.8 No.5
特集:「都市鉱山」 を活用する発想と技術
NIMSの広報誌『NIMS NOW』2008年8月号で、都市鉱山に関する特集を組み、都市鉱山の定義・概要と、再生利用の可能性、そしてNIMSの取り組み例などを紹介しました。関連ファイル・リンク
広報特設サイト『材料のチカラ』
NIMSの物質・材料研究を紹介する特設ウェブサイト「材料のチカラ」にて、「レアメタル」「レアアース」問題に取り組む3人のNIMS研究者をご紹介しています!
コラム「レアメタル」
(2015年3月掲載)
【研究者】
宝野 和博(ネオジム磁石)
小林 由佳(有機導電体)
片田 康行(高窒化ステンレス鋼)
コラム「レアメタル」
(2015年3月掲載)
【研究者】
宝野 和博(ネオジム磁石)
小林 由佳(有機導電体)
片田 康行(高窒化ステンレス鋼)