最新の成果Latest Research Results
2022 Topic4
西川さんへQ&A
金属疲労とは??
小さな力が何度も加わることで金属が破断してしまう現象が金属疲労です。力の繰返しは、航空機の離着陸、容器の内圧変化、車軸の回転など様々な場所に潜んでおり、金属疲労が多くの事故をひきおこしてきました。100年以上にわたって研究されてきましたが、まだまだ分からないことが沢山残されています。
金属疲労を調べるにはどのような実験や観察を行うのですか?
実験装置で金属に繰返し何回も力を加えて、 破断までの回数を調べることで、機械を安全に設計するためのデータを取得します。研究では、金属疲労の”種”である小さい亀裂の発生や成長の様子を顕微鏡で観察して、 金属のミクロな特徴との関係を調べています。亀裂が数10〜200ミクロン程度(髪の毛の太さが80ミクロン)まで成長すると、あとは一気に亀裂が成長するため、小さい亀裂を調べることが重要です。
この成果のポイントを分かりやすく教えてください?
NIMSの観察ノウハウを集約することで、金属疲労で最も重要な200ミクロン程度の亀裂を、世界で初めて高精細に三次元観察することに成功しました。今回、せん断モードで亀裂が成長していることが明らかになりました。これは、疲労寿命予測で長い間使われてきた力学モデルの前提を覆すような驚くべき結果でした。
西川さんの性格と研究内容はどうマッチしているように思われますか?
僕は、DIYが大好きで、世の中に売っていないものを自分で作ることに魅力を感じます。 この性格は、DIY精神で色々な機器を組み合わせて実験装置を仕立てたり、簡単な 部品を設計して装置を改造したりする時に役立っていて、とても楽しく研究に励んでいます。色々な研究スタイルがありますが、無意識に自分の性格にあった研究テーマを選択している気がします。
