研究内容

界面接合技術開発グループ

グループの役割

酸化物型全固体電池の作製プロセスにおいて、酸化物材料同士を接合する定石である固相焼結法に基づくプロセスの技術開発を行う。焼結プロセスにおける界面反応の抑制に加え、組成制御された粉体の合成と、成形、焼結による接合界面の形成を行う。

研究項目

  1. 酸化物固体電解質の低温焼結プロセスの開発
  2. 固体電解質/電極活物質界面における高抵抗層抑制技術の開発

界面創製・設計グループ

グループの役割

気相プロセス・液相プロセスにおける界面形成現象を極めることで、低抵抗界面の形成機構を追求し、それを高度化することで高出力全固体電池を作製可能とする。さらに、この取り組みにより明らかになる低抵抗界面の形成機構を量産性に優れる固相法において実現可能なプロセスを開発する。

研究項目

  1. 全固体電池材料の気相・液相エピタキシャル成長プロセスの開発
  2. 界面抵抗発現因子の特定
  3. 難焼結性材料を利用するプロセスの開発

計算科学・データ科学グループ

グループの役割

計算熱力学による相安定性の評価、Phase-fieldシミュレーションや第一原理計算により、酸化物粉末の焼結による粒成長、界面反応の有無や様相を予想し、固体電解質と電極活物質との界面反応に関してプロセス開発を担当するグループにガイドラインを与える。

研究項目

  1. 焼結・粒成長シミュレーション
  2. 第一原理に基づく界面構造および拡散シミュレーション
  3. データ科学

界面構造解析グループ

グループの役割

プロセス技術開発チームによって作製された種々のセルを対象として界面構造解析を行う。計算科学・データ科学グループの予測・提案に基づいて意図した構造が形成されているかについての検証を行うとともに、得られた構造因子がイオン伝導特性に及ぼす効果を定量的に明らかにし、良好なイオン伝導特性を発現する界面の設計指針を獲得する。

研究項目

  1. 高度計測手法による界面構造の解明
  2. その場計測による界面形成プロセスの追跡