プログラムの特徴

大阪大学-NIMS連携大学院について

国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)の研究者が大阪大学の教員と共に大学教員として博士後期課程学生指導する「大阪大学NIMS連携大学院」は、2021年10月、大阪大学 大学院情報科学研究科 情報システム工学専攻に、連携講座「物質材料情報科学講座」として発足しました。

大阪大学 大学院情報科学研究科は、「人類が豊かで充実した社会生活を営むために、超スマート社会(Society5.0)の実現を目指した新しい技術や新しいシステムを生み出し、社会に変革をもたらす」ことを理念とし、イノベーションの創起により大変革時代を先導する情報科学技術の研究を牽引し、新たな学術領域を開拓する人材の育成を目指しています。中でも情報システム工学専攻では、高度な情報処理技術を駆使した新機能物質材料の解析・設計技術、および、新機能物質材料を応用した高度情報システムの設計・構築技術の創出、その両方を循環するエコシステムを構築する「物質材料情報科学」という融合学問領域を有しています。同専攻に大阪大学NIMS連携大学院にあたる「物質材料情報科学講座(連携講座)」が設置されたことで、新機能物質材料の創出へと還元する情報処理技術分野に関する研究教育を行うことが可能となっています。

情報科学と物質材料科学は、今日の社会インフラを支える重要な学問領域であり、Society 5.0においてサイバー空間とフィジカル空間の融合による社会的課題の解決が指向されている中で、サイバー空間を担う情報科学とフィジカル空間を担う物質材料科学の融合が強く求められています。「物質材料情報科学講座」では、情報処理技術を駆使して物質材料を設計し、新たな機能を持つ物質材料の創出を行うデータ駆動型物質材料研究を推進するため、情報×材料を融合した研究教育を行います。サイバー空間とフィジカル空間の融合技術を社会的課題の解決へと具現化する、高度な知識を身につけた優秀な人材を社会に輩出することを目指します。