カリキュラム

教育体制

入学から学位取得まで、大阪大学の指導教員と共に、NIMSの研究者は副指導教員としてNIMSを活動の拠点にした研究指導を行います。学生は、先端の研究現場で研究活動を行うことで、物質・材料科学分野における専門性を養いながら、博士号を取得できます。
学修成果は、シラバスに記載されている学習目標の達成度に対して、試験や課題、レポートなど相応しい方法を用いて評価されます。大阪大学NIMS連携大学院の学生は、大阪大学に頻繁に行くことなく、必修科目を履修できるようにカリキュラムが組まれています。

アドミッション・ポリシー

国内外を問わず、より高度な情報社会の実現のため、情報科学技術の確立と深化の上に情報科学の学術領域にイノベーションを創起する意欲を持った学生を求めます。

理工系などの研究科(博士前期課程・修士課程)で情報科学技術を学んできた人、情報科学技術の生物学や医学などへの応用や展開に興味を持つ人、情報科学の学術領域への貢献を強く願っている人、さらに幅広い人材を求めるために、生命科学・数学・数理科学などの情報科学以外の研究科等に在籍する人も受け入れます。国内に限定することなく、海外からも秀でた学生を求めます。

物質材料情報科学講座(大阪大学NIMS連携大学院)では、2つの基盤技術を主な対象として、イノベーションをもたらす研究を目指す人材の育成を目指しています。

  • 新機能物質材料のデータ駆動型解析・設計技術大規模計算機シミュレーション、ビックデータ解析、機械学習をはじめとする高度な情報処理技術により、新機能材料の組成、構造、特性を予測、解析、可視化するデータ生成基盤を構築し、得られた大量のデータを基に求められる機能を実現する新機能物質材料をサイバー空間上で設計・評価する仮想物質材料設計プラットフォームの構築を目指す。
  • 新機能物質材料を応用した情報システム設計・構築技術新機能物質材料を応用した、高精度センサやアクチュエータ、高性能・新原理コンピュータによる高度情報処理システムを設計・構築する。サイバー空間とフィジカル空間の融合に資するだけでなく、高度化した情報システムを利用してさらなる新機能物質材料の創出へと知識を還元する循環型の物質材料情報科学エコシステムの構築を目指す。

学位授与の方針

以下の情報科学研究科の方針に沿って、体系的なコースワークによる所定の単位を修得した上で、必要な研究指導を受けて作成した学位論文を提出し、要件を満たす学生に対して、大阪大学より博士 (情報科学、理学、工学、または学術)が授与されます。

  • 最先端かつ高度な専門性と深い学識
  • 高度な教養
  • 高度な国際性
  • 高度なデザイン力

学生セミナー

本専攻では、博士課程のカリキュラムに学生の研究発表セミナーを取り入れています。専攻およびコースに所属する全学生と全教員が参加し、集中的に実施されます。発表も質疑応答もすべて英語で行われるほか、指導教員以外の教員からも講評を受けます。本セミナーは、プレゼンテーション能力や英語力の向上のほか、自己の研究の進捗状況を確認し、学位取得までのスケジュールを確かなものとすることを目的としています。