NIMS学術シンポジウム

磁性材料イノベーション

2018年10月15日(月) 東京国際フォーラム [ホールB5]
使用言語:日本語・英語【同時通訳】

材料分野で世界的に顕著な業績をあげた研究者へ贈られる国際賞「NIMS Award」。その授与式および受賞者による受賞記念講演、磁性材料をテーマとした講演とポスターセッションの1日。

ご来場ありがとうございました。

当日配布しました【予稿集PDF(英語版※)】を公開しております。当日現地にご来場いただいた方も、ご都合が合わず参加できなかった方もご活用ください。

<主な内容>
  • NIMS Award 2018受賞者、佐川眞人氏と宮﨑照宣氏のご紹介と講演
  • 磁性材料研究分野の第一線で活躍する8人の研究者による講演
  • 若手研究者による、「磁性材料・スピントロニクス材料」をテーマとした研究成果ポスター発表

(※)本冊子は、英語版のみとなります。ご了承ください。

主なプログラム

NIMS Award 2018授賞式/受賞記念講演

世界の材料研究を牽引するトップ研究者に授与してきたNIMS Award。2018年は「磁性・スピントロニクス材料」分野において産業応用につながった、佐川眞人氏と宮﨑照宣氏の業績を顕彰し、両氏による受賞記念講演を行います。

NIMS Award 2018受賞者

NIMS Award 2018受賞者:佐川 眞人 氏 佐川 眞人 (大同特殊鋼株式会社 顧問)

世界最強の磁石であるネオジム磁石を発明し大量生産法を確立。ハイブリッドカーやHDDなど、ネオジム磁石が切り拓いてきた分野と今後の展開について語る。

<受賞記念講演>
「R-Fe-X 永久磁石の発展(X=B,C,N)」
NIMS Award 2018受賞者:宮﨑 照宣 氏 宮﨑 照宣 (東北大学 名誉教授)

室温で巨大な磁気抵抗を発言する「トンネル磁気抵抗素子」を発見し、HDDの大容量化に貢献。現在取り組む世界初の不揮発性メモリ(MRAM)開発までを語る。

<受賞記念講演>
「スピントロニクスの発展 -私の係わりを中心に-」

磁性材料研究の最前線

磁性材料研究の最前線 永久磁石材料、次世代磁気記録材料、MRAM研究について、現在どのように応用されているか、さらにIoT社会で要求される高度な応用に発展し続けるための課題について、第一線で活躍する8人の研究者が講演します。

磁性材料ポスターセッション100

磁性材料ポスターセッション100 磁性材料・スピントロニクス材料研究に携わる若手研究者を中心に、機関の枠を超えた100件の活発なポスターセッションを行います。優秀なポスター発表には、NIMS Award 2018受賞者からポスター賞が贈呈されます。

世の中を変えた磁性材料イノベーション

- 電気自動車・大容量ストレージ・省エネメモリを可能にした材料

エコカーとして急速に普及し始めている電気自動車(EV)、IoT社会で大量のデータを蓄えるハードディスクドライブ(HDD), 次世代の省エネコンピューティングメモリとして開発の進んでいる磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)、これら現代社会になくてはならない磁気応用製品は磁性材料の革新によって可能になってきました。

NIMSは世の中を大きく変えた磁気応用技術につながった材料の発明・開発で顕著な業績を挙げられた2名の材料科学者に2018年度NIMS AWARDを授与いたします。
世界最強ネオジム磁石の発明者の佐川眞人博士とスピントロニクス応用の契機となった室温巨大トンネル磁気抵抗素子の発明者の宮﨑照宣博士です。

授賞記念講演ではそれぞれの材料イノベーションがどのように生まれて、それがどのように実用化に繋がっていったかを概観していただきます。受賞講演に引き続き、第一線の研究者によりこれらの技術が現在どのように応用されているか、さらにIoT社会で要求される高度な応用に発展し続けるための課題についてご講演いただきます。この学術シンポジウムを通して磁性・スピントロニクス応用分野での最先端の材料研究の現状と将来展望を俯瞰していただけるものと思っております。

講演は専門外の研究者・エンジニア・理工系学生にご理解いただけるように依頼しており、全ての講演に日英の同時通訳を行いますので、お気軽にご参加ください。

更新情報

2018.09.03
Day1サイトを公開しました。ポスターセッションの発表者は9月下旬に掲載予定です。
2018.08.31
ポスター発表募集を締め切りました。