秋冷の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

独立行政法人　物質・材料研究機構（NIMS）がどのような研究を行い、成果を生み出しているかをより多くの方々に知っていただくため、平成13年のNIMS設立以来「NIMSフォーラム」を開催しています。

NIMSは平成23年4月から第三期中期計画を開始しました。第三期では、第一期と第二期の10年間で培った科学技術力を社会のためにどう役立てるかに挑戦しています。

第11回目となる今回のNIMSフォーラムでは、「明日をつくる材料イノベーション、ここに集結」をテーマに、NIMSが掲げる「社会ニーズに応える物質・材料研究」の成果を広くアピールすること、特にその成果の普及・技術移転に重点を置き企画しています。

オーラルセッションでは、今期から新たにスタートした第３期中期計画におけるNIMSの姿、４つの研究部門と１センター、また国内外の様々な研究機関のハブとなる研究拠点についてご紹介するほか、NIMSのGREEN分野からの２つの成果講演と１件の招待講演を行います。

またポスターセッションでは、約60枚のポスターでNIMSならではの研究内容・成果をご紹介するとともに、その中から今後の発展が期待される10件について研究トピックスのミニ講演を設け、研究者との直接対話による情報交換と、それを通した成果の普及に努めます。

昨年発表された「国民との科学・技術対話の推進（基本取り組み方針）」では、双方向のコミュニケーション活動を「国民との科学・技術対話」と位置付けています。この機会に世界を先導するNIMSの研究を直接手に取り、NIMS研究者との対話の中から将来の実用化の芽となる、またブレークスルーになり得る可能性を秘めた物質・材料研究に出会っていただければ幸いです。