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Ravi Gautamポスドク研究員、平井孝昌研究員、大久保忠勝副センター長、内田健一上席グループリーダー、世伯理那仁グループリーダーらは名古屋大学と共同で、鉄基アモルファス合金が、短時間の熱処理だけで“横型”熱電変換材料になることを実証しました

2024.03.29
 Ravi Gautamポスドク研究員、平井孝昌研究員、大久保忠勝副センター長、内田健一上席グループリーダー、世伯理那仁グループリーダーらは名古屋大学と共同で、トランスやモーター用の軟磁性材料として広く利用されている鉄基アモルファス合金が、短時間の熱処理だけで、電流と熱流をそれぞれ直交する方向に変換できる“横型”熱電変換材料になることを実証しました。

 本成果は、横型熱電変換材料の開発において微細組織のエンジニアリングが重要であることを示した初めての例であり、磁性体を用いた環境発電・熱マネジメント技術の実現に向けた新たな材料設計指針を提供するものです。
 本研究成果は、日本時間2024年3月27日19時に、Nature Communications誌にオンライン掲載されました。

  • Creation of flexible spin-caloritronic material with giant transverse thermoelectric conversion by nanostructure engineering, R. Gautam, T. Hirai, A. Alasli, H. Nagano, T. Ohkubo, K. Uchida & H. Sepehri-Amin, Nat. Commun. 15, 2184 (2024).
  • プレスリリース中の図: 微細組織のエンジニアリングによる異常ネルンスト効果の向上
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