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周囲の環境に反応して動作を変えるシナプス素子を開発

-人間や環境と対話する脳型コンピューター開発への貢献に期待-

2012.05.24
(2012.05.31 更新)

Alpana Nayak*1、大野 武雄*1、鶴岡 徹*1、寺部 一弥*1、長谷川 剛*1、
James M. Gimzewski*2、青野 正和*1
*1 MANA、NIMS *2 カリフォルニア・ナノシステム研究所(CNSI)、UCLA

NIMS 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の研究グループは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校と共同で、周囲の環境に依存してその動作特性を変化させるシナプス素子の開発に成功した。本成果は、従来のコンピューターの概念を超えた、生命体の様に環境とも相互作用する新しい脳型コンピューターの開発に資するものと期待される。

図1 シナプス動作の模式図。(a)神経回路におけるシナプス動作。活動電位がシナプス前細胞に到達すると神経伝達物質が放出され、それがシナプス後細胞に到達することでシナプス電位が発生する。シナプスの活動状態によってシナプス電位の発生の仕方は変化する。(b)原子スイッチによるシナプス動作。硫化銅中の銅イオンが原子として析出し、ナノメーター(nm)ギャップ中に銅原子架橋を形成する。銅原子架橋の状態によってシナプスの結合強度が変化する。銅原子(イオン)が神経伝達物質の役割を果たす。




本件に関するお問い合わせ

国立研究開発法人物質・材料研究機構
ナノアーキテクトニクス材料研究センター(MANA)

原子エレクトロニクスユニット MANA主任研究者

長谷川 剛

Tel:029-860-4734

E-Mail:HASEGAWA.Tsuyoshi=nims.go.jp
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