わたしたちは日常生活でさまざまな材料からつくられた光電子デバイス──光触媒、太陽電池、LED、レーザーなど──に囲まれて暮らしています。これらのデバイスの機能は、電子・正孔の光励起とそのエネルギー緩和、輸送、再結合といった微視的な過程に基づいています。このような過程は通常フェムト秒からマイクロ秒の時間スケールで起こり、異なる微視的過程の間の競合がしばしばデバイスの効率を左右します。
当研究室では
ポンプ・プローブ技術を用いて金属、半導体およびそれらのナノ構造の超高速光学応答を研究しています。特に
フェムト秒パルス光によって物質中に誘起されるコヒーレントフォノンに注目し、これらのフォノンを用いた「埋もれた界面」の電子状態や原子構造の評価への応用をめさしています。