1フェムト秒は人の瞬きにかかる時間のさらに1000億分の1の短さですが… ちょっとした算数を使ってその短さを簡単に想像する方法があります。
当研究室では固体中の電子励起やフォノンの振動を研究するためにフェムト秒パルスレーザーを使っています。 1フェムト秒は10-15秒すなわち1000兆分の1秒です。 1フェムト秒がどれほど短いかを簡単に想像するコツがあります。
天文学では長い距離を表すときに「光年」という単位を使います。1光年は、わたしたちの日常の単位ではおよそ9,461兆 kmです。
短い時間を表すには逆の方法が使えます。例えば100万分の1秒の間に光は300 m進むので、1マイクロ秒を300光メートルと呼ぶことができます。1フェムト秒は0.3光ミクロン、およそウィルスの大きさほどの距離を光が進む時間ということになります。