ICYS事務局

国立研究開発法人 物質・材料研究機構
若手国際研究センター

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お知らせ

受賞

ICYS卒業生の今村岳主任研究員、南皓輔 主任研究員、吉川元起グループリーダーが 「つくば奨励賞2023 」を受賞しました。

ICYS卒業生であるNIMS高分子生体材料研究センターの今村岳主任研究員、南皓輔 主任研究員、吉川元起グループリーダーの3名が、「つくば奨励賞2023」を受賞しました。 膜型表面応力センサ(MSS)を用いた嗅覚センサの総合的研究・開発・社会実装" の研究成果が評価されました。

茨城県科学技術振興財団は、「茨城県内の科学技術に関する研究に携わる研究者を奨励し、優れた研究業績および創造的な研究業績をあげた研究者を顕彰する」ことを目的に、同賞を授与しています。

▶つくば奨励賞2023 実用化研究部門

受賞者 :
今村 岳 氏(電気化学ナノバイオグループ 主任研究員)
南皓輔 氏(嗅覚センサーグループ 主任研究員)
吉川元起氏(嗅覚センサーグループ グループリーダー)

受賞研究テーマ:
膜型表面応力センサ (MSS)を用いた嗅覚センサの総合的研究・開発と社会実装

受賞理由 :
人間の五感(視覚、聴覚、味覚など)は様々な形で工業化されてきた。しかし、嗅覚センサーは40年以上に及ぶ研究開発が行われてきたが未だ社会実装に至っていない。                             

受賞者らは、嗅覚センサーとして知られる膜表面応力センサー(MSS)で起こる物理現象を解き明かすことで、粘弾性特性を理論式として表現することに成功し、様々な匂い分子に対応可能な化学的多様性を持つナノ構造等の嗅覚センサーの実現に成功した。一方、クラウド上に設けた蓄積されたデータを基に、オンラインで高精度にニオイ識別ができる新たなシグナル解析法の開発にも成功し、社会実装に漕ぎ着けた。本研究課題は、嗅覚センサーの総合的な研究開発を通じて誰でもがニオイのデジタル化を体験できる新たな市場環境の提供に成功した。NIMSベンチャー「株式会社Qception」を設立し社会実装を開始しており、予想される事業規模も大きく今後の事業展開が期待できる。

▶(財)茨城県科学技術振興財団
https://www.i-step.org/prize/tsukuba/tsukuba_encouragement_laureates.html

▶国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)
https://www.nims.go.jp/news/archive/2023/11/202311271.html

今村 岳 氏
今村岳主任研究員
南皓輔 氏
南皓輔主任研究員
吉川元起氏
Dr. 吉川元起グループリーダ