Nanoprobe Group @ NIMS

English
 極低温超高真空原子間力顕微鏡・走査型トンネル顕微鏡(表面化学)
Title:LT-AFM/STM system Basel
 Basel大学Ernst Meyerグループで開発した、高剛性のAFM/STMを使用しています。タングステンなどの金属探針を用いたSTMモードに加え、光てこ方式の変位検出系を導入しているため、シリコンカンチレバーを用いたAFMモードも動作させることができます。単分子レベルの表面化学の研究を推進するために必要なスパッタガン、電子線加熱装置、分子・金属蒸着器、プラズマ発生器、水晶振動子膜厚計、試料劈開装置、ガス導入機構、低温マニピュレーター、探針修飾機構などが備わっており、高い信頼性とスループットを有している装置です。また、最先端の走査型プローブ顕微鏡制御システム(Nanonis MimeaTMTM)も採用しております。これまでに開発した多次元マッピングなど、さまざまな測定プロトコルを用いることで新奇物性の検出および解明などの研究を遂行するのに最適な装置です。到達温度は4.3Kで、液体ヘリウムの持続時間は120時間(5日)程度です。また、アクティブ除振台も導入してるので低ノイズで撮像できます。さらに、探針と試料との間に、光を導入することができます。ロータリーポンプは防音ボックスに入れられており、快適な環境で実験が行えます。
 極低温超高真空原子間力顕微鏡・走査型トンネル顕微鏡(局所探針化学)
Title:LT-AFM/STM system UNISOKU
 新規に開発した高剛性のユニソク製AFM/STMヘッドを使用しています。探針を用いた局所化学に特化するために、チューニングフォークセンサーを用いたAFMモードを動作させることができます。走査型プローブ顕微鏡制御システム(Nanonis V5)、スパッタリング、電子線加熱装置、分子蒸着機構、水晶振動子膜厚計、低温マニピュレーター、探針修飾機構、アクティブ除振台などを備えております。到達温度は4.5Kで、液体ヘリウムの持続時間は190時間(8日)程度です。
 室温高真空原子間力顕微鏡・走査型トンネル顕微鏡
Title:Room temperature beam deflection AFM
 Basel大学Ernst Meyerグループで開発した、AFM/STMヘッドを使用しています。3MHzの広い計測バンド幅を持ち、シリコンカンチレバーの高次撓みモードを用いた小振幅撮像、捩じれモードを用いたラテラルフォースの検出、更に、それらの振動モードを同時に励起するバイモーダルモードによる超高分解能撮像を行うことができます。
 その他の走査型プローブ顕微鏡システム
 グループメンバーは、それぞれの研究に必要な顕微鏡システム(極低温磁場中STM、温度可変超高真空AFM/STMシステム、環境制御型AFMなど)などを所有しております。