プロジェクトについて

ごあいさつ

 我が国が目指すべき未来社会の姿としてSociety5.0が提唱されています。

 Society5.0では、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出したり、
人工知能(AI)により必要な情報が必要な時に提供されるようになる事で、ロボットや自動走行車などの技術による経済発展と少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差など社会的課題の解決が両立することになります。

 サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)で高度Society5.0を実現するためには、フィジカル空間における情報を複数の多様なセンサを用いて大量のデータ(ビッグデータ)を収集し、サイバー空間における解析を通じてフィジカル空間に新たな価値を提供することが必要になります。
 また、新たな価値を提供する手段の一つとして、これまでにない動作あるいは作用を可能にする装置(アクチュエータ)も重要になります。そこで、従来にない、あるいは既存を凌駕するセンサおよびアクチュエータを
提供するため、NIMSでは2018年6月にセンサ・アクチュエータの研究開発を行うプロジェクトが発足しました。
 
 このプロジェクトでは、センサ、アクチュエータおよびそれらを動作させるための要素技術の研究開発を
材料研究に基づいて行い、実働するデバイスの開発を目指します。
 また、社会的な要請・要求を踏まえ、デバイスの具体的な応用先として農業とヘルスケアを設定しています。さらに、本プロジェクトの特徴的な体制として、テーマ設定型研究に加え、公募型提案研究による補完を行うとともに、国内外の大学・公的研究機関、民間企業等と研究連携と出口開拓を行い、研究開発を総合的に推進しています。

 本プロジェクトを通じて一つでも多くのデバイス・システムの少しでも早い社会実装に向けて取り組みます。

プロジェクトリーダー 川喜多 仁
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