NIMS課題(手続フロー)


2. BL15XU 利用規約の確認

以下のBL15XU 利用規約をご確認のうえ、厳守してください。

ビームライン利用の基本的スタンス

  1. ビームラインの利用は、「ビームラインスタッフとの共同研究」という概念で実施いたします。ビ-ムラインスタッフとの、ビ-ムタイム前、中、後の打ち合わせ、ディスカッションはこの共同研究の重要な部分であることを理解してください。
  2. ビームラインで得られたデータは論文発表や学会報告等による公開を原則とします。ユーザーは、ビームライン利用実験で得られたデータをNIMS内外で公表する場合には、共同研究者であるビ-ムラインスタッフの閲読を経て内容についての合意を得ることを原則にしてください。また、速やかに高輝度放射光ステーション長(以下、ステーション長)に連絡し承認を得てください。その際、ステーションの担当者および受付窓口等の関係者の寄与をどのように扱うかを示し、当人とステーション長の承諾を得てください。
  3. 上記2.において、企業等の共同研究に関係している等の理由でデータを公開出来ない事情がある場合には、ステーション長の承認を得てください。

共同実験者の管理者としての実験責任者

  1. ユーザーは、実験を主導する「課題提案者である実験責任者1名」とその実験に協力する「複数名の共同実験者」に分かれます。「共同実験者」のビームライン利用にあたっての必要書類の提出については、すべて実験責任者が責任を持って取りまとめをし管理をしてください。
  2. 高輝度放射光ステーションオフィスが、ビームライン利用に関する全事務手続きの窓口業務を行います。ただし、高輝度放射光ステーションオフィスは、実験責任者またはその代理者に対して窓口業務を行いますが、「共同実験者」に対しては直接の窓口業務を行いませんので御留意ください。
  3. 実験時に共同実験者が行う作業については、実験責任者が責任を負います。実験責任者が不在で共同実験者のみが実験を行うことのないようにしてください。
  4. 全てのユーザーは不慮の事故に備えて傷害保険に加入することとします。実験責任者は、実験参加者全員が傷害保険に加入していることを確認してください。

利用実験報告

  1. 実験責任者は、利用期終了後50日以内にSPring-8ウェブサイトから利用課題実験報告書をオンライン提出してください。
  2. 利用期終了後3年以内に、課題番号が明記されている査読付き論文または高輝度放射光ステーションオフィスが指定する方法で成果を公開してください。公開しなかった場合には、成果専有課題とみなされるため、ビームライン使用料をお支払いいただきます。
  3. 実験責任者または代理者に、ユーザーズ・ミーティング等での成果の口頭発表をお願いすることがありますが、その際はご協力ください。

事前打ち合わせ

  1. 放射光実験はマシンタイムが限られていますため、実験前の打ち合わせや事前準備が非常に重要です。そのため、ビームラインスタッフとの事前打ち合わせを十分に行ってください。事前打ち合わせを拒否するような不誠実な行為があった場合には、利用実験を行わない処置をとります。
  2. ビームラインスタッフがユーザーに対してSPring-8での事前の訓練が必要と判断した場合には、ユーザーはその指示に従ってください。

実験時の注意

  1. ビームラインスタッフが与える指示に必ず従ってください。マニュアルが示された場合は、必ずそれを遵守してください。
  2. 来所時に示されるSPring-8の安全規程に従ってください。
  3. 大型施設では危険な行為は、ユーザー本人だけでなく他のビームラインのユーザーを含めた多くの人に多大な迷惑をかけることにつながりますので、危険が予測される行為は絶対にしないでください。
  4. 装置の不具合等、実験の遂行に支障が生じた場合には、すみやかにビームラインスタッフに連絡し、スタッフの指示に従ってください。
  5. ビームライン物品の無断使用や無断持ち出しはしないでください。
  6. 持ち込んだ試料、薬品、器具等については、廃液も含めて実験後に全て持ち帰ってください。実験の都合上どうしても例外措置を必要とする実験責任者は、その旨をビームラインスタッフに伝え、ステーション長の承認を得てください。
  7. 高額な消耗品を消費するような場合や、特定の実験責任者の為にビームラインの機器整備を新たに行う場合に、実験責任者(実験責任者が予算管理者でない場合には、実験責任者の上位の予算管理者)に応分の負担を求める場合があります。
  8. 無断使用、故意、スタッフの指導を無視などの非常識な行為によってビームライン機器に不具合を生じた場合には、実験責任者に現状復帰を求めます。

最後に

以上の規約を守って頂けない場合には、利用課題が採択されていても、その実験を停止する措置を行います。
また、その時だけでなく次回以降の利用もお断りする可能性があります。

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