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メンバーの西島 元さんがコンビーナを務める国際規格発行のお知らせ

2018.08.28
高温超伝導線材の実用化のためには、線材の電気的、機械的な特性の評価方法が世界中で共通であることが求められています。

西島 元さん(NIMS 機能性材料研究拠点 電気・電子機能分野 高温超伝導線材グループ 主幹研究員)がコンビーナを務めるVAMAS-TWA16では、「曲げ」が高温超伝導線材の臨界電流に与える影響を調べる方法を提案し、イタリア、ドイツ、韓国、日本の研究機関(大学や研究所)に試験手順案に沿った試験(Round Robin Test: RRT)を依頼しました。
そして、その試験結果の統計的な評価を行い、試験手順の妥当性を評価しました。

その結果、西島さんたちが提案した試験方法を用いれば、高温超伝導線材の曲げによる臨界電流変化が十分小さい不確かさで測定可能であると評価できました。
このRRTの結果をもとに、2015年にIEC(国際電気標準会議)に新規標準化を提案しました。

その後、議論や修正を重ね、最終的に国際投票により全メンバー国の賛成で可決され、2018年6月18日付でIEC 61788-24:2018 として正式に国際標準として承認されました。
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