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メンバーの受賞(2022年度VAMAS Sustained Achievement Awardを藤田大介さんが受賞)

2023.04.10

2023年3月14日、VAMAS(新材料及び標準に関するベルサイユプロジェクト)議長より、藤田大介さん (NIMS経営企画部門 TIA推進室、NIMS国際標準化委員会委員長) が2022年度VAMAS Sustained Achievement Award(持続的貢献賞)を受賞しました。

当表彰は、新材料と標準化のためのVAMAS (Versailles Project on Advanced Materials and Standards) プロジェクトにおいて、材料分野のプレ標準化のための持続的な国際共同研究活動に優れた功績を有する個人に対して、VAMAS議長がその功績を讃えて行っているものです。

NIMS経営企画部門TIA推進室室長
NIMS国際標準化委員会委員長 藤田大介 博士
VAMAS Sustained Achievement Award 2022
<受賞理由>
VAMASプレ標準化国際共同研究活動としての走査型プローブ顕微鏡法における卓越した国際的リーダーシップならびにデータのワークフロー・メソッド・ベストプラクティスにおける先駆的な活動が評価されて授賞されたものです。2011 年にVAMAS/TWA2(表面化学分析)の走査型プローブ顕微鏡(SPM)プロジェクトを率い、2013 年に設立されたSPM分野のリーダーになって以来、SPM が表面化学分析分野の中で最大のテーマになることに結びつきました。そのリーダーシップと熱意の下でSPM計測とナノスケール材料特性評価に係る複数のプロジェクトが進行中または完了し、ISOにおける国際標準として発行されることにより科学技術の発展に貢献しました。2018 年以降、データのアクセシビリティ (FAIR 原則など) やデータ解析高速化などの表面化学分析におけるデータの重要性が急速に高まっていることに対応する上でも主導的な役割を果たしました。

(注)VAMASについて
Versailles Project on Advanced Materials and Standards(VAMAS)は、1982年にヴェルサイユで開催されたG7サミットとEC欧州委員会(現在のEU欧州委員会)で合意された国際研究協力プロジェクトの一つです。2007年にG7の枠組みからの拡大が実現し台湾、韓国、インドなどが加入、現在では合計16の国、地域または共同体がVAMASに参加しています。VAMASの主な目的は、調和のとれた測定法の技術的基盤を提供し、成功事例や標準につながる国際的な協力を通じて、先進材料のイノベーションと実用化によって世界貿易を促進することです。NIMSは先進材料研究の中核機関としてVAMAS Japanを取りまとめています。VAMAS Japanは、VAMASとの連携により諸外国との国際交流を図り、国内外の研究機関との研究成果をもとに、日本主導の規格の提案や国際標準化を目指し活動を続けています。

(注)FAIR原則
研究データの公開と共有のための原則で、Findable(検索可能)、Accessible(アクセス可能)、Interoperable(相互運用可能)、Reusable(再利用可能)を略した頭字語からなっています。
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