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臨時増刊号
2025.01.10
NIMS & 文科省マテリアル戦略関連事業
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nano tech 2025 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議
1月 29-31日 東京ビッグサイト 東ホール&会議棟
NIMSは、1月29日から31日にかけて開催される nano tech 2025に出展いたします。
nano techは、研究開発の重要な共通基盤技術であるナノテクノロジーを軸に、
未来技術の社会実装を探求する場として、革新的な材料や次世代デバイスが集結し、
研究開発の事業化とイノベーション共創を実現すべく開催されるイベントです。

今回は、nano tech 2025にNIMSが出展する材料・技術紹介の第2回。
現地でご覧いただきたいNIMSの展示を、メルマガ読者の皆様に一足先にお届けします!
注目の材料&技術ピックアップ  第2回 
  FILE. 2  
人工傾斜型多層積層体で実現!
熱電発電性能と磁性をあわせ持つ
「熱電永久磁石」
内田 健一(磁性・スピントロニクス材料研究センター)
熱電永久磁石の写真
廃熱や未使用熱から電気を取り出すことができる熱電発電は、熱を利用して発電するため環境にも優しい発電方法で、近年ますます注目されている発電技術のひとつです。

熱電変換技術の応用に向けて研究が進むゼーベック効果やペルチェ効果は、熱流と電流が同じ方向に変換される“縦型”熱電効果です。縦型熱電効果は熱電変換性能が高いものの、素子構造が複雑になってしまう課題があります。一方、横型熱電効果では素子構造が簡略化でき、熱電変換素子の汎用性向上・低コスト化・耐久性向上につながると期待されていますが、熱電変換性能が実用レベルに達していない問題を抱えていました。

NIMSは、磁気熱電効果を含む3種の異なる現象を同時に発現させる複合材料 (人工傾斜型多層積層体) を開発。横型熱電効果でありながら、市販品に匹敵する水準の発電性能を備える「熱電永久磁石」という新しい機能材料を実現しました。

永久磁石であることにより熱源への密着性を確保しながらも、高性能な熱電発電性能も発揮できる「熱電永久磁石」は、社会の省エネルギー化に資する熱マネジメント技術やIoT技術に必要な環境発電への応用展開が期待されています。

nano tech 2025のNIMSブースでは、「熱電永久磁石」のデモンストレーションも行われます。ぜひご自身の目で未来の省エネ・創エネ技術をご覧になってください。
プレスアイコン 【【プレスリリース(2024.11.14)】
「構造デザインで磁性材料の横型熱電変換性能を大幅に向上」
 
 
nano tech 2025 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議
nano tech 2025
国際ナノテクノロジー総合展・技術会議
- イノベーションで未来のビジネスを拓く -
Bridge to Future Business: Innovating Nanotechnology
1月29日(水)-31日(金)
東京ビッグサイト 東ホール&会議棟
【参加無料・要事前登録】 
nano tech 2025 特設サイト
 
「nano tech 2025」
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