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NIMS Conference 2015開催概要

 

最先端計測が切り拓くマテリアルイノベーション

Materials Innovation Driven by Advanced Characterization

 

新規の物質や先進的な材料の研究開発にとって最先端の計測分析・評価解析ならびに計測インフォマティクスはキーテクノロジーである。高分解能かつ高感度な顕微計測技術や材料ニーズに応えるマルチスケールかつオペランド計測技術の開発こそ、革新的な物性を発現する新物質の創出と材料のイノベーションを加速する可能性を秘めている。今回のNIMS Conferenceでは、環境、エネルギー、IT分野などの社会ニーズに貢献し、サステイナブル社会を実現するマテリアルイノベーションの創出に寄与する最先端計測技術を展望する。

 

日時:平成26年7月14日(火)~16日(木)、3日間
場所:つくば国際会議場エポカル 大ホール他(茨城県つくば市竹園2-20-3)
主催:国立研究開発法人 物質・材料研究機構
参集:800名(予定) 

 

 

開催趣旨:

 二次電池などのエネルギー材料、光触媒などの環境材料、次世代の情報通信材料、省エネルギーを実現する構造材料など、社会ニーズに応える"先進材料"の有用な機能を担うのは、表界面や材料内部における構造、組成、組織、状態などの材料特性です。この観点から、先端計測には多様かつ高度な要請が課せられています。まず、材料の新規機能が発現する根源的メカニズムを原子レベルやマルチスケールで計測しつつ、高度なデータ情報処理技術を駆使し、理論と計算科学に立脚した手法で解明することが求められます。また、コアコンピタンスとしての更なる高分解能と高感度の追求のみならず、応用に直結するオペランド計測の開発は新物質創出と材料イノベーションを加速する可能性を秘めています。世界的にも、最先端計測技術がイノベーションの壁を超えるキーテクノロジーとして注目されており、グローバルに研究プロジェクトが進んでいます。最先端計測技術の重要性は今後も益々大きくなっていくでしょう。
 物質・材料研究機構では、21世紀における材料革新を牽引する最先端計測の重要性を認識し、相補的かつ包括的な研究開発体制を構築してきました。表面敏感性とバルク敏感性、単結晶性と非晶質性、原子スケールとマクロスケールなどの相補的手法を組み合わせ、世界最高水準の最先端計測コンビネーションを構築しました。先端計測は学理に立脚した基礎的な面を有しつつ、計測機器や解析法そのものが産業応用に直結しており、国際的な標準化を求められる特徴を有します。また、基礎科学から産業応用まで適用範囲が広く、国境を越えた学界や産業界との協働が必要とされます。さらに、計測情報のビッグデータ化が進展し、計算科学と高度情報処理に立脚した計測インフォマティクスの概念が不可欠になってきました。このため、異分野の研究者、産業界の技術者との連携を深めながら、研究領域の深化と拡張を行ってきました。
この度、物質・材料研究機構では、7月14日(火)-16日(木)の3日間、NIMS Conference 2015を開催致します。「最先端計測が切り拓くマテリアルイノベーション」をテーマとして、環境、エネルギー、IT分野などの社会ニーズに貢献し、革新的材料の創出に寄与する最先端計測技術について、広く議論が交わされることを期待しております。NIMS Conference期間中には、マテリアルイノベーションに寄与した最先端計測分野の研究開発に大きな功績のあった研究者を讃えるNIMS賞※授与式および受賞記念講演、国内外の著名研究者による基調講演をはじめ、個別課題を議論するテクニカルセッションが行われます。多数の皆様の参加をお待ちしております。(講演・討論は英語で行われます。)

※ NIMS賞とは、物質・材料科学分野で優れた業績を挙げ、当機構の発展に貢献くださる研究者の方々にNIMSが授与する賞で、NIMS Conference 2015の開催期間中に授賞式を行い、顕彰いたします。このNIMS賞はNIMS Conference企画実行委員および関連分野のNIMS研究員から構成されるノミネーションワーキンググループによる候補者の推薦にもとづいて。NIMS賞選考委員会が選考を行い、NIMS理事長が決定します。

 

プログラム概要:

 7月14日(火)NIMS賞授与式、受賞記念講演、基調講演、バンケット
 7月15日(水)テクニカルセッション、ポスターセッション、ポスター賞授賞式
 7月16日(木)テクニカルセッション、ポスター賞レビュー、まとめ、総合討論

 

 

運営体制:

NIMS Conference 2015 運営体制

NIMS Conference 2015 運営体制
組織委員会(16名) NIMS賞選考委員会(15名)
委員長(1名) 潮田 資勝 委員長(1名) 室町 英治
委員
(NIMS内10名)
室町理事、藤田理事、吉田理事
藤田大介
木本浩司
佐々木泰造
北澤英明
中山知信
大村孝仁
古屋一夫
委員 藤田理事、吉田理事
藤田大介
木本浩司
佐々木泰造
北澤英明
中山知信
大村孝仁
古屋一夫
委員
(外部5名)  
一村信吾(名古屋大学)
二瓶好正(東京大学)
平山 司(ファインセラミックスセンター)
三浦 登(東京大学)
水木純一郎(関西学院大学)
  一村信吾(名古屋大学)
二瓶好正(東京大学)
平山 司(ファインセラミックスセンター)
三浦 登(東京大学)
水木純一郎(関西学院大学)
企画実行委員会(NIMS内26名) Nomination Working Group(ノミネーター26名)
委員長 藤田大介 委員長 木本浩司
委員      
1)
三石和貴 橋本綾子 吉川純 
竹口雅樹
委員     
1)
三石和貴 橋本綾子 吉川純
竹口雅樹
2) 原 徹 三留正則 長井拓郎, 2) 原 徹 三留正則 長井拓郎,
3) 鷺坂恵介 クスタンセ・オスカル 清水智子 3) 鷺坂恵介 クスタンセ・オスカル 清水智子 
4) 山内 泰 倉橋光紀 4) 山内 泰 倉橋光紀
5) 櫻井健次 坂田修身 5) 櫻井健次 坂田修身
6) 北澤英明 長谷正志 間宮広明 
辻井直人 寺田典樹
6) 北澤英明 長谷正志 間宮広明 
辻井直人 寺田典樹
7) 清水 禎 後藤 敦 7) 清水 禎 後藤 敦 
8) 吉川英樹 吉武道子 8) 吉川英樹 吉武道子
9) 増田卓也 石田暢之 9) 増田卓也 石田暢之
会議事務局(4名+学術連携室) NIMS賞事務局(4名+学術連携室)
事務局長 山内 泰 事務局長 木本浩司
  大西桂子
増田卓也
橋本綾子
学術連携室
  大西桂子
増田卓也
橋本綾子
学術連携室