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研究内容>加工熱処理

新しい加工プロセス技術の確立
* 多方向加工
* 直送圧延,制御圧延,制御冷却
* 微細組織制御, 組織微細化,集合組織制御

加工による組織変化
鋳造/加工履歴での組織制御に対するミクロ偏析の影響を見るため、偏析まま材(スラブ材を再加熱)を用いて、加工における旧粒径、ミクロ偏析、フェライト粒径の変化を検討した。
(a) スラブ材
(b) 偏析まま材(スラブ材を再加熱)
(c) 再加熱熱延材(均質化処理)
Reheated

As-cast

Homogenized
Micro-segregation
図1 (a)スラブ材、(b)偏析まま材(c)再加熱熱延材
の組織比較
図2 再加熱スラブ材と熱延材のフェライト粒径と圧縮ひずみの関係

加工による組織変化の研究の多くは、図1(c)で示したミクロ偏析を除去するように均質化処理した再加熱熱延材を用いており、図1(b)のようにミクロ偏析が残った組織を加工した場合の検討は少なかった。

図2は、再加熱スラブ材を変態前に加工した場合のフェライト粒径とパンケーキ状オーステナイト粒厚さの関係を示したものである。
比較のため、再加熱熱延材(SM490相当鋼)の結果も示す。

パンケーキ状オーステナイト粒厚さが同じであっても、偏析まま材の方が再加熱熱延材に比べてフェライト粒径が微細になることがわかる。
これは、マンガンのミクロ偏析が、組織微細化に寄与していることを示唆しており、偏析を利用した微細化技術が期待できる。


超微細結晶粒を得るための指導原理 高Z−大ひずみ加工
 その1 フェライト粒の大ひずみ加工による組織変化


せん断付与圧延機
溝ロールを用いたせん断付与圧延機により、せん断を効果的に取り入れて棒材・板材を圧延している。
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