〈NIMS磁石パートナーシップ〉設置の趣意

  家電製品の省エネ化、世界的規模での電気自動車への移行、産業用のみならず家庭でもロボットが普及する社会、大型風力発電の普及、ドローンを含む航空機の電動化など、永久磁石の新たな用途が広がっています。そのため、資源リスクが少なく高性能な次世代永久磁石材料の研究開発がこれまで以上に重要になって来ています。このような背景から、物質・材料研究機構 (NIMS)では元素戦略磁性材料研究拠点 (ESICMM)を中心として、オールジャパンでの永久磁石の基礎研究の振興に取り組み、これまで保磁力理論や熱力学基盤データの集積などの基礎学理の構築と、新規磁石材料の研究で世界を先導する成果を挙げて参りました。NIMSはESICMM事業を通して、国内の主要な研究機関の磁石および磁性理論研究者のネットワークを構築し、その研究成果を学会、論文、シンポジウムなどを通して公表してまいりました。
  このたび、企業の皆様にこのような最新成果を系統的にお伝えする場として「NIMS磁石パートナーシップ」(NIMS Permanent Magnet Partnership)を設置いたしました。この活動にご参加いただくことにより、これまでよりも鋭角的に磁石分野にフォーカスしながらも、学会や論文を通して得られる断片的な情報ではなく、技術開発の背景を系統的にご理解いただくことが可能になります。ただ今会員を磁石材料に関係する全ての産業界から募集しておりますので、是非ご入会ください。

最新ニュース

2025.7.27-31
世界中の希土類磁石ならびに次世代磁石とその応用に関する研究者が一堂に会するREPM2025が2025年7月27日~31日につくば国際会議場で開催されます。詳細はREPM2025公式ホームページをご覧ください。
2025.1.27
第13回研究会(テーマ: 実験・研究の効率化)がオンライン開催されました。
2019.7.24
ESICMMで構築が進められているネオジム磁石用熱力学データベースを用いた状態図・熱力学計算サービスを開始しました。これは、会員企業様限定のサービスです。詳細はお問い合わせ下さい。
2019.1.30
磁石パートナーシップのホームページを開設しました。
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