ニュース

ホーム > ニュース > 2012 > WPI 6拠点合同シンポジウムを開催

WPI 6拠点合同シンポジウムを開催

2012.11.24
(2012.11.29 更新)

MANAを含むWPIの6拠点は、「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)6拠点合同シンポジウム -世界トップレベルの科学を愉しむ-」をつくば国際会議場大ホールで開催し、中学生・高校生を中心に660余名が参加しました。

本シンポジウムは、WPIプログラム拠点の特色ある世界最先端の科学研究を中高生および一般の方々に紹介するとともに、WPIプログラムについて関心を持っていただくことを目的に開催されるものです。
昨年の九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)の地元である福岡での開催に続き、第2回目の今年はMANAの地元であるつくばで開催されました。

来賓挨拶、WPI講演、基調講演

シンポジウムは市原健一 つくば市長の来賓挨拶で始まり、続いて黒木登志夫 WPIプログラム・ディレクターによる講演が行われました。講演内では、べき乗則を使った『ガリバー旅行記』の科学的検証と解説を通して、参加者らに科学の面白さ・魅力が伝えられました。

続いて、青野 正和 MANA拠点長による基調講演が行われ、科学技術の発展の歴史について様々な事例が紹介された後、「科学と技術が生み出す未来」の一つの形として、MANAが取り組む3大プロジェクトの1つである人工脳の研究が紹介されました。

<WPI講演>
「国際的に開かれた、世界から見える研究拠点」
黒木 登志夫/WPIプログラムディレクター/日本学術振興会学術システム研究センター副所長

<基調講演>
「科学と技術が生み出す未来」
青野 正和/物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)拠点長

市原 健一 つくば市長

市原 健一 つくば市長


黒木 登志夫 WPIプログラムディレクター

黒木 登志夫 WPIプログラムディレクター


青野 正和 MANA拠点長

青野 正和 MANA拠点長



セッション

引き続いて、研究発表のセッションでは谷垣 勝己 AIMR教授、ケヴィン バンディー Kavli IPMU特任助教、長谷川 光一 iCeMS講師、黒崎智博 IFReC教授、石原達己 I2CNER副所長より、それぞれ拠点での研究プロジェクトや最新の研究成果について計5件の口頭発表が行われました。

<研究発表>
「数学と幾何からデザインする超伝導材料」
谷垣 勝己 /東北大学 原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)教授

「銀河はどのようにしてできたか」
ケヴィン バンディー/東京大学 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)特任助教

「将来向けて今、ES/iPS細胞でできること」
長谷川 光一/京都大学 物質ー細胞統合システム研究所( iCeMS)講師

「免疫記憶の謎に挑む」
黒崎 智博/大阪大学 免疫学フロンティアセンター(IFReC)教授

「夢の人工光合成:生物に挑戦」
石原 達己 /九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所( I2CNER)副所長

谷垣 勝己 AIMR教授


ケビン バンディー Kavli IPMU特任助教


長谷川 光一 iCeMS講師



黒崎 知博 IFReC教授


石原 達己 I²CNER副所長


講演中の会場内の様子



クイズ大会

ステージ上で3択問題に挑戦する参加者

講演終了後にはサイエンスクイズ大会が行われました。

抽選で選ばれた参加者は、ステージ上で各拠点から出題された3択問題に挑戦し、最後まで残った参加者8名には記念品が贈られました。

ブース展示

来場者に酸化チタンナノシートについて説明するMANAの研究者

会場のロビーには各拠点のブースが設けられ、講演の合間や終了後に、実験デモンストレーションやパネル・映像などを使った研究内容や各拠点の紹介が行われました。

講演終了後、来場者で賑わうブース展示場

来場者らは思い思いにブースを訪れ、熱心に展示の説明をきいたり、ブース担当者や講演者に質問したりするなど、活発な交流が行われました。