プロジェクトについて

JST未来社会創造事業
「磁気冷凍技術による革新的水素液化システムの開発」
プロジェクトマネージャーからのご挨拶

神谷 宏治PM
(国立研究開発法人物質・材料研究機構
 エネルギー・環境材料研究センター
 副センター長)
「水素社会」は多様に定義されます。カーボンニュートラルの実現が最優先課題ですが、エネルギーの安定供給や高効率使用なども重要です。水素のサプライチェーンに液化水素を組み込む形態においては、現行の気体冷凍法液化の2倍の効率が要求されるほか、貯蔵・輸送中の蒸発(ボイルオフ)への対応も要求されます。本プロジェクトではこれらの課題を磁気冷凍法液化で解決します。磁気冷凍法が原理的に高効率であり、比較的小型のシステムで稼働させることが可能であるためです。
2018年11月から2022年3月までの第一ステージでは、プロトタイプの装置で原理実証するとともに、これまでにない大きな磁気熱量効果を有する物質の探索と実装に成功しました。2022年4月から2025年3月までの第二ステージでは、社会実装可能な水素液化システムの開発に推進しました。2025年4月からは、第三ステージに入り、水素の液化および再凝縮を柔軟に切替可能な磁気冷凍システムを完成させます。また、本技術の社会実装により液体水素の利活用を拡大し、市場の活性化および水素バリューチェーンの構築に貢献します。これまで、超伝導技術、低温技術、材料技術などにNIMSおよび国際級の諸機関・企業から多くの人材が集結し、オールジャパン体制を築いてきましたが、これにユーザー側を代表する諸企業の人材を加え、バリューチェーンの連接を視野に入れた開発を進めます。
再生可能エネルギーを有効に地産地消するためのローカルシステムから海外のグリーン水素を取り込むグローバルシステムまでを広汎に見渡し、「水素社会」の年次展開を見据えてバックキャスティングするとともに、シーズ技術を起点とするフォアキャスティングも繰り返し織り交ぜ、世の中の変化にアジャイルに対応できる技術開発を目指します。

(体制図 2026年4月以降)

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