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フラーレンナノウィスカー及びフラーレンナノファイバーの作製とエコデバイス応用


液相法によってC60やC70などのフラーレン分子やフラーレン分子の誘導体から成るナノウィスカーが作製できます。さらに,アスペクト比の極めて大きいフラーレンナノウィスカーを,フラーレンナノファイバーと呼ぶことにしました.フラーレンナノファイバーは,しなやかに変形し,表面機械加工が可能であり,結晶性のみならず非晶質構造も許される全く新しい形状のフラーレンです。

チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のコロイド溶液にC60を添加する研究を開始して[1], C60添加PZTゾルの中に,C60ナノウィスカーを 2001年に初めて見出しました。

さらに,液−液界面析出法(液−液法)によってC60やC70のナノウィスカーやナノファイバーを作製できるようになりました[2,3].ヨウ素などの不純物を添加することも可能です。

液−液法により,金属内包フラーレンから成るナノウィスカーやナノファイバーを得ることもできそうです。また,これらを有機修飾することも可能であると考えられます。

フラーレンナノファイバー(ナノウィスカー)やこれらの誘導体は,低次元半導体,触媒担体,抗菌剤,導電細線,フィルター材料,水素吸蔵体,各種複合材料素材,太陽電池・燃料電池材料など無数の応用が考えられます。

[1] K.Miyazawa, J.Yano, M.Kaga, Y.Ito, K.Ito, and R.Maeda, Surface Engineering, 16[3](2000)239.
[2] K.Miyazawa, J.Am.Ceram.Soc., 85[5](2002)1297.
[3]K.Miyazawa, M.Akaishi, Y.Kuwasaki, T.Suga, J.Mater.Res., 18[1](2003)166.

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