ジョセフソン磁束
高温超伝導体は層状構造をとりますが、その層に平行に磁場をかけたときに生じる磁束、それがジョセフソン磁束です。(図1、2参照)これを電流で駆動すると、ある条件のもとでテラヘルツ帯の電磁波を発振する強力なデバイスに応用できる可能性も指摘されており、それに向けた研究もすすめていきます。 |
![]() 図1 ![]() 図2 |
![]() 図3 |
図3には、このジョセフソン磁束系の相転移について得た結果(比熱)を示します。特筆すべき点は、系の実効的な二次元性(または磁場)を強めるにつれ、磁束系の融解転移が一次転移から二次転移に変化することを見出された点です。これはシミュレーションが実験に先行して予言した知見で、今後実験による確認が期待されます。 |