研究トピックス

低温で粘り強く壊れにくい超高強度鋼
マグネシウム合金の高強度・高延性・高靭性化材料設計
衝撃に強い1500メガパスカル級低合金鋼の開発
対象:自動車、火力発電プラント、海浜鋼構造物
目標:小型軽量、高効率、
長寿命

材料:鉄鋼、Mg合金、Ti合金
特性:高比強度、耐熱、耐食
課題:成形性、長時間安定性
手段:組織制御
 (表界面組織、結晶方位配向)

ナノーミクロの階層的組織制御によって、金属系構造材料やその継ぎ手の高性能化(高耐久性・高成形成・高靭性)を達成し、さらなる軽量化を達成する高比強度材料、従来よりも高温で長時間使用できる耐熱材料、メンテナンスフリーの耐食材料など、輸送機器の小型軽量化やプラントの長寿命化を可能にする構造材料の実現をめざします。

【開発材料目標】
・高強度アルミ合金に匹敵する成形性と衝撃延性を持つマグネシウム合金
・使用温度50℃アップを実現する火力発電用耐熱鋼
・使用温度を600℃から900℃までに拡大したチタン合金
・CuやNiを使わずに腐食速度1/10を達成する耐食鋼

Mg:1.74, Al:2.70, Ti:4.50, Fe:7.87
対象  自動車
目標  小型軽量化
材料  Mg合金、鉄鋼
特性  高比強度材料
課題  延性、成形性
200kg軽量化で燃費12%アップ
Al合金に匹敵する高強度
-高成形性バランスのMg合金を開発
(比強度1.6倍の軽量材料開発)

 

対象  ジェットエンジン
目標  軽量化
 Ni基超合金の置き換えで
 エンジン重量10%低減
材料  Ti合金
特性  軽量耐熱材料
課題  高温強度 室温延性・靭性
使用上限温度を600℃から900℃までに拡大したチタン合金
(高温用軽量高強度合金)

       Fe-0.8Al-0.8Si-C
 
対象  海浜鋼構造物
目標  長寿命
 塗装塗り替え間隔10倍で
 100年メンテナンスフリー
材料  鉄鋼
特性  耐食性
課題  長時間安定性
CuやNiを使わずに腐食速度1/10を達成する耐食鋼を開発
(超鉄鋼シーズの新展開)

 
対象  石炭火力発電
目標  高効率
 効率10%アップで CO2総排出量5%削減
材料  鉄鋼、Ti合金
特性  耐熱性
課題  長時間安定性
使用温度50℃アップを可能とする耐熱鋼を開発
(超鉄鋼プロジェクト2期の新シーズを実用化段階へ)