最終更新日:2004/04/02    English


 <グループリーダ>  

 <主幹研究員>

 <主幹エンジニア>

 <主幹エンジニア>

田淵正明

久保 清

本郷宏通

渡部 隆

 

<特別研究員>

<JSPSフェロ−シップ>

<外来研究員>

 

河 済昌

Shaju K ALBERT

宮脇昌太郎


研究内容

 1. 高温構造物におけるクリープ/疲労き裂成長試験法に関する国際共同研究 >>

 多軸応力の働く高温構造部材では、使用中に損傷(ボイド)が発生、き裂へと成長し破壊に至ります。この破壊過程をモニタリングし寿命を予測することは安全性・信頼性の面から大変重要です。高温構造部材での損傷やき裂の成長をモニタリングする技術と、破壊力学による寿命評価技術を確立し、標準化することを目標にVAMAS作業部会25との国際共同研究を進めています。

 2. 650℃級フェライト系耐熱鋼の開発と溶接構造体化 >>

 火力発電プラントに使用されている耐熱鋼をさらに高温に耐えられるようにすることによって、発電効率を上げ温室効果ガスを削減することができます。しかし600℃以上では、フェライト系耐熱鋼は溶接熱影響部の細粒域で脆性破壊するために、寿命が低下することが大きなネックとなっています。超鉄鋼センター耐熱グループと共同して粒界強化の手法を用いて溶接継手の寿命を長くすることに取り組んでいます。

 3. 微細組織を考慮した材料特性の計算機シミュレーション(委託研究) >>
 原子炉炉心材料は、照射によって生じた原子空孔やヘリウム原子が粒界に凝集し、ボイドや気泡となるために特性が劣化します。実験が困難な照射下での材料挙動を計算機シミュレーションによって予測することは重要です。計算材料科学研究センター粒子統計熱力学グループと共同して、照射欠陥の発生から材料の脆化まで、ミクロからマクロにわたる原子力用材料の挙動に関する計算機シミュレーションを行っています。
 4. 高速炉の異材接合部の高温長時間信頼性評価に関する研究(委託研究) >>
 高速増殖炉維持基準や将来のプラント設計に反映させるための基盤を材料面から整備することを目的として,オーステナイト鋼とフェライト鋼の異材溶接継手の高温荷重下での材質劣化や損傷機構を把握し,それらの結果を数値データとして定量化して,寿命との関係の検討を行っています.
 5. オーステナイト鋼溶接継手のクリープ特性評価に関する研究 >>
 316FR鋼の溶接金属および溶接継手の長時間クリープデータを取得するとともに,組織観察を行っています.その結果,溶接金属の析出量とクリープ保持時間の関係をラルソン・ミラーパラメータで整理すると一次式で表すことができ,溶接金属の材質変化の指標として利用できることを明らかにしました.また,溶接継手の不均質なクリープ変形挙動の解明およびシミュレーションに取り組んでいます.

材料基盤情報ステーション