9回超鉄鋼ワークショップ


第9回超鉄鋼ワークショップが、平成17年7月20, 21日につくば国際会議場で開催されました。真夏の猛暑の中、朝早くから235名の皆さんにご参加頂きました。

今年は、超鉄鋼プロジェクトの最終年度にあたり、「できたもの、わかったこと、そしてこれから」を主題として、これまで9年間の成果のまとめと今後の展開について討論を行いました。

「鉄鋼技術研究の世界動向」をテーマとした基調講演では、本号巻頭言を書いて頂きましたDong先生から中国で行われている鉄鋼プロジェクトの取り組みについて報告がありました。最近の中国における急速な経済発展を支えるプロジェクトとして多くの注目が集まりました。また、長井センター長からは、超鉄鋼プロジェクトの総括と今後の展開に関する多くの提言がなされました(写真1)。

 ポスターセッションでは、61件の最新情報が発表され、各専門分野における集中的な意見交換がなされました(写真2)。昨年からショートトークプレゼンテーションのコーナーを設け、各発表者から2分間ずつ講演の概要を話して頂いておりますが、短時間で多くの発表の内容が分かると大変好評でした。

懇親会では、特別講演会としてホルンの演奏がなされました(写真3)。これは、当センターで開発したニッケルフリー高窒素ステンレス鋼を用いて体に優しいマウスピースを試作したホルンによる演奏です。美しい音色に参加者の方々も聞き惚れているご様子でした。

各セッションでは、超鉄鋼研究についてこれまでの成果について報告があり、非常に専門性の高い議論から、国内・国際的な技術動向まで幅広い議論が行われました。代表的なセッションについて、次頁にご紹介致します。また、今回、紙面の関係からご報告できませんでした、[高強度鋼の水素ぜい性とボルト課題]、 [超微細粒鋼・技術移転]セッションにつきましても内容の高い活発な討論がなされました。

さらに詳細な内容につてご興味がおありの皆様には、概要集を販売しております。ホームページからお申し込み頂けます。

  超鉄鋼ワークショップは、専門領域を超えた人達と学際的な議論ができる場を提供します。来年も開催を予定していますので、ぜひお越しになって、議論に加わって頂きたいと思っております。

(超鉄鋼ワークショップ委員会委員長 西村俊弥)

   

写真1 基調講演中の長井センター長

写真2 ポスターセッションの模様

   

写真3 懇親会における特別演奏会

 

 


[戻る]