超鉄鋼研究センターが7月3日ブラチスラバ溶接研究所(スロバキア)とMOUを締結


調印式の写真
(前列左から、署名後のKlamo VUZ所長と長井超鉄鋼研究センター長、 後列左から、Mraz溶接試験研究部長と平岡溶接グループアソシエートディレクター)

  TWI(英国溶接研究所)、パトン溶接研究所(ウクライナ)などヨーロッパにおける重要溶接研究所の1つであるスロバキアのブラチスラバ市にある溶接研究所(VUZ)を長井寿超鉄鋼研究センター長とともに訪問し、7月3日、VUZのPeter Klamo 所長と研究協力協定覚書(MOU)を取り交わしました(写真)。
  VUZは、溶接のメタラジー分野において多くの人材を輩出しており、特に溶接試験研究部(部長Mraz氏)や溶接材料研究部(部長Sefcik氏)に研究基盤を有し、ここではプロジェクト研究から実用・商品化、さらにコンサルタント業務までを一環実施している点に特徴があります。また旧金材研への派遣留学もあり、人的交流も深めた関係にありました。VUZは、研究はもとより、溶接教育や溶接技術認定を実施し、研究所内にはサテライト的に会社組織を持ち、研究者、教育者約100人、テクニシャン等を含めて約300人を有する総合的溶接研究機関です。
  MOUの締結で、高強度鋼溶接継手評価や溶接材料開発を発端とし、溶接メタラジーに関する研究協力、情報交換や人材交流をより活発にし、ヨーロッパにおけるパートナーとして、強固な関係を築いていきたいと思っております。今回の訪問においても低変態温度系溶接材料にも強い関心を示して頂き、さらに若手研究者のNIMS派遣も検討頂けるなど我々にとって有意義な調印式となりました。

(溶接グループ 平岡 和雄)


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