材料研究の最新成果発表週間
11/14[月]-11/15[火]
今年イチオシの材料はコレだ!第4回
今年ぜひNIMS WEEKでご覧いただきたいNIMSイチオシの材料や技術を、メルマガ読者の皆様だけに一足先にお届けします!(次号は11/11配信予定)
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省電力パワーエレクトロニクスを
実現する新技術 ダイヤモンドトランジスタ 山口 尚秀 (国際ナノアーキテクトニクス研究拠点)
電車やエレベーターのインバータ、ロボット駆動、様々な機器の電源などでは、大きな電力を扱うパワーエレクトロニクス用の電界効果トランジスタ(FET)が必須です。ワイドギャップ半導体のSiCやGaNを用いたFETが実用化されていますが、より大きな耐電圧と高速動作が期待できるダイヤモンドFETが注目されています。
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光を使って圧力を検知!
マシュマロに似た触覚センサー 早瀬 元(国際ナノアーキテクトロニクス研究拠点)
これまで主に断熱材として開発されてきた“マシュマロゲル”(柔軟なマクロ多孔体)に、指などの圧力を検知する“触覚センサー”としての機能を持たせることに成功しました。この技術は、多孔体内に照射された光が散乱されて戻ってくる量が変化することを利用しています。光の照射と戻り光の検出には、市販のフォトリフレクタモジュールを用いました。多孔体に光を照射すると、高分子骨格で散乱されて、光源近傍の広範囲に光が到達し、その一部が光検出器に戻ってきます。圧が加えられると、骨格密度上昇に伴う散乱回数の増加によって光が減衰していくため、光検出器の開口角内に戻る量が減ってしまいます。圧縮歪みに対して光検出電位を追いかけると、再現性良く応答することが確認されました。ロボット用センサーなどへの応用が期待されるこの新技術、NIMS WEEKでぜひご覧ください!
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©国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)
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