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状態図・計算熱力学研究会について

様々な材料の機能を最大限に引き出すための組織制御において,状態図が果たしてきた役割はたいへん大きい.特に,状態図の熱力学的計算法であるカルファド法やマテリアルズ・インフォマティクスをはじめとするデータ科学手法の導入など,これまでは主に実験だけに依拠してきたこの分野の近年の研究環境の充実は目を見張るものがある.しかし一方で,状態図という基礎的で重要な研究領域を専門とする人材や,そこから生み出される研究成果のポテンシャルは年々低下の一途を辿っている.このような材料科学における基礎力の低下は,時間の経過とともに我が国における材料開発基盤や国際的競争力の低下をもたらすことは容易に想像ができる.

そこで本研究会は,実測や熱力学理論に基づく精緻な状態図構築を通して,観察される現象の背後にある本質的学理を明らかにしながら,この分野の研究力の飛躍的な向上を目指して設置するものである.

代表世話人

物質・材料研究機構 阿部太一

世話人

物質・材料研究機構 大沼郁雄

物質・材料研究機構 源聡

九州工業大学 徳永辰也

東北大学 大森俊洋

北海道科学大学 堀内寿晃

物質・材料研究機構 山下孝子

日本製鉄 諏訪嘉宏

島根大学 榎木勝徳


構成員(2024.4.23

学界57名、産業界23名

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