イベント

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第88回先端計測オープンセミナー
「水のポリアモルフィズム研究の現状とその水溶液への展開」

2016年11月17日 (木) 11:00 ~ 12:00

会場:

千現地区 研究本館8階 中セミナー室

講演者:

鈴木芳治
先端材料解析研究拠点 電子顕微鏡グループ 主幹研究員

表題:

水のポリアモルフィズム研究の現状とその水溶液への展開

講演要旨:

水は我々の日常生活だけではなく、生物の生命活動を育む上でも欠くことのできない物質である。しかし、その物性の科学的な理解はほとんど進んでいない。最近の過冷却水とアモルファス氷の研究は、水には低温領域に2つの液体状態が存在し、2つの液体に関係した液液臨界点が存在する可能性を示唆している。この新しい水の概念は水のポリアモルフィズム(または水の液液臨界点仮説)と呼ばれ、低温での2つの液体状態の存在が水の奇妙な振る舞いに深く関係していることがわかってきた。本セミナーでは、アモルファス氷と過冷却水の実験結果から水のポリアモルフィズムの正当性を示しつつ、その現状を紹介する。また、水溶液の基本的な構造や機能が水のポリアモルフィズムと矛盾しないことを紹介する。
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