イベント

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第84回先端計測オープンセミナー
「材料評価にも使える、理研小型中性子源システムRANS」

2016年9月2日 (金) 11:00 ~ 12:00

会場:

千現地区 研究本館8階 中セミナー室

講演者:

大竹淑恵
理化学研究所 光量子工学研究領域 中性子ビーム技術開発チーム チームリーダー

表題:

材料評価にも使える、理研小型中性子源システムRANS

講演要旨:

理化学研究所では小型中性子源システムRANS(ランズ)の中性子利用を2013年4月より開始した。高い透過能と分析能を持つ中性子線は大型施設のみで利用可能なため、利用頻度が極端に少ない。RANSは、「手元で役に立つ中性子源」の実用化を目指し、ニーズに応える計測手法開発も含めた、小型中性子システムとしての開発を進めている。塗膜下金属内部腐食ならびに水の出入りの可視化、鋼板集合組織の塑性加工変化前後での変化観察、複相鋼板などのオーステナイト体積分率計測といった評価分析の現状、また現在劣化が社会問題となっている橋梁などのインフラ内部非破壊観察法開発としての高速中性子線による橋梁内部非破壊健全性診断に取り組んでいる。
 現在、実用化へ向けたさらなる小型軽量化、可搬実現を目指したRANS2の開発研究を開始している。本講演では、構造材料開発で現場利用の需要が高い非破壊観察技術を中心に紹介する。

詳細:

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