TOP>コロイド結晶とフォトニック結晶
コロイド結晶とフォトニック結晶

コロイド結晶とは:

ナノサイズ領域の大きさの粒子からなる結晶

 ナノサイズ領域の大きさ(10-9〜10-6m)は古くはコロイド次元と呼ばれ、コロイド次元の大きさの粒子はコロイド粒子とも 呼ばれます。粒径の良く揃ったコロイド粒子が周期的に配列したものを、通常の結晶との類似性からコロイド結晶と呼びます。多くの場合、コロイド 結晶は可視光周辺の光の波長と同程度の周期を有し、そのような波長の光を選択的に反射(Bragg反射)し、美しく光ります。
フォトニック結晶とは:

光の波長と同程度の格子定数を持つ結晶

 フォトニック結晶とは、一般に、屈折率が周期的に分布した媒体のことを意味しますが、 通常は、その周期が可視域周辺の光の波長と同程度の場合をさします。やはり、その周期と同程度の波長の光をBragg反射し、 それに起因して、均一な光学材料には無い、特異な光学特性を呈します。新しい光学(フォトニックス)特性や機能をもつことから、 特別にフォトニック結晶と呼んでいます。
コロイド結晶はフォトニック結晶の一種

 いずれも「結晶」という名前がついていますが、「コロイド結晶」は、構成単位に着目 した呼び方であり、「フォトニック結晶」は、機能に着目した呼び方であるといえます。 フォトニック結晶には、粒子の配列体に限らず、様々なものがあり、コロイド結晶は フォトニック結晶の一種です。最近は、フォトニック結晶であることを強調して、 「コロイドフォトニック結晶(colloidal photonic crystal)」という言い方が、しばしば使われます。

Copyrights(c)2002-2009 Colloidal Photonic Crystals. All Rights Reserved