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物質・材料研究の『使える!メールマガジン』
臨時増刊号
2025.04.24
「材料で、世界を変える」研究所大公開 NIMS一般公開2025
NIMS一般公開2025 「材料で、世界を変える」研究所大公開
NIMS一般公開2025 臨時増刊号第1弾 !
ついに参加登録・事前予約が4月25日正午から開始されます!
本臨時増刊号では、事前予約がないと参加できない
「特別ラボ公開」のラインナップをご紹介します!
NIMS一般公開2025 特設サイト
事前予約必須のラボ公開ラインナップ!
  千現地区  
熱分解質量分析で見るプラスチックの指紋
『プラスチックの指紋』とも呼ばれる「熱分解ガスの質量パターン」を解析し、生産元を割り出す! 科捜研注目の分析技術をデモンストレーションします。生産元や材料特性を特定可能なこの最先端技術は、リサイクル材料の追跡や不良品の原因究明など、循環型社会に貢献する実用性の高い応用が可能です。プラスチックの『個性』を解き明かす過程を、実際のデータを用いたデモで体験します。「材料で世界を変える」視点で、科学の役割を実感できます。
Lab01
光ファイバが強い光で壊れる現象を実演解説
ファイバフューズと呼ばれる美しいが産業界では歓迎されない現象の説明とデモンストレーション(手のひらの上を光の球が走る)を行います。携帯電話やネットでの通信は、どこかで必ず光ファイバ回線を通過します。年々増大する情報流通量を支える研究が行われていますが、材料の観点からみると光ファイバには避けられない弱点もあります。強い光を流している所に熱を加えると、突然光を発する球が光ファイバに沿って走り始め…続きは実演で!
Lab02
鋼を高速で破壊 - 破壊音を体感 -
自動車事故などの時に生じる、高速での鉄鋼の破壊試験を実演します。高速負荷の世界では、破壊に対する素材の特性が大きく変わります。高速負荷時の素材の変化の速さや発生音、試験片の観察などを通じて、安全・安心な指針を導くための高速試験を体験できます。
Lab03
航空機部材の加工を可能にする恒温鍛造試験機
1500トン鍛造シミュレータの紹介と恒温鍛造のデモンストレーションを行います。長距離移動に欠かせない航空機。その心臓部ともいえるジェットエンジンには、飛行の安全性と信頼性を支える「超耐熱合金」が使われています。さらなる安全性と効率を求め、今もなお研究開発が進められる超耐熱合金。しかし、その成型性の悪さゆえに加工の難易度は非常に高い——。この難題に挑む、最新鋭の加工設備をご紹介します。
Lab04
スパコンの仕組が分かるバックヤードツアー
サーバルームの裏側やスパコンを陰で支える冷却設備など、普段は見学が難しいバックヤードを巡るコンピュータファン必見のツアー。スパコンによる数値シミュレーションは材料開発の加速に必要不可欠な研究ツールであり、最近ではデータサイエンスや生成AIを支える役割を担っています。スパコンの仕組みを見学を通じて理解できるほか、通常のパソコンとの違いやコンピュータの設計思想、スパコンの将来について紹介します。
Lab05
物質を多角的に分析し、その真の姿に迫る!
化学分析、表面・微小領域分析、X線回折を一度に体感できます。生活の中で使われるさまざまな物質・材料。より高い特性を実現し、あるいはより安全に使うために、それらの物質・材料が何からできていて、どのように構成されているかを見極めるための分析を行っています。千現地区の公開では、各種分析手法を紹介するとともに、私たちの分析業務の一端、主として、金属系の物質・材料をターゲットとした分析手法を紹介します。
Lab06
見えないキズと戦う - 割れにくさの追究
セラミックスの強度は、わずか0.1mmの欠陥(キズ)に左右されます。セラミックスの軽くて熱や腐食に強いという長所はそのままに、脆くて割れやすいという弱点を克服した「セラミックス基複合材料(CMC)」がジェットエンジンの高温部に使われ始めています。セラミックスとCMCの破壊試験を行い、小さなキズに対する強さの違いを実演で示すとともに、放射光X線CTを使って材料内部の欠陥を3次元で解析する最新技術も紹介します。
Lab07
水素による破壊挙動の3次元解析
カーボンニュートラル社会の実現には水素エネルギーの積極利用が必要不可欠です。しかし水素環境下では、材料が著しく脆くなってしまう「水素脆性」という現象がおきます。水素脆性を低減した材料開発を行うには、まずは水素脆性による材料の破壊の仕方を調べなければいけません。本ラボでは3次元解析など、水素による破壊の解析手法の紹介とデモンストレーションを行います。
Lab08
VRによるミクロの材料探検
均一に見える材料も、ミクロに見れば階層構造(結晶構造、ミクロ組織、多結晶組織…)が存在することを紹介します。その上で、仮想現実(VR)を用いた可視化技術を用いてさまざまな材料のミクロ組織を体験・体感します。さらに、このような材料組織と材料の特性の密接な関わり、材料開発における組織制御の重要性、組織制御におけるシミュレーション予測の有用性についても紹介します。
Lab09
 
  並木地区  
分子の集合を利用するセンサ
水分子等を捉えるセンサで人の汗の計測を実演、また、センサ表面の顕微鏡観察を体験します。分子の集合を利用することで、目に見えないほど小さな水などの検知が可能になります。このことは、人から蒸発する汗の計測を通じた体調判定などの技術を可能にします。
lab10
静電気を貯める液体・ゲル
世界初開発の「液体エレクトレット」をお見せします。エレクトレットとは静電気を半永久的に保持できる材料。液体・ゲルといった柔らかいエレクトレットの開発により、電源や電池なしで、かつ形状を問わない応用、例えば人体に貼り付けて作動する振動センサ、健康観察などに使える素子の開発が期待できます。体験では、液体・ゲル材料、伸縮性の素子に触れることができます。またこの材料を用いた振動発電を実演します。
Lab11
物質を多角的に分析し、その真の姿に迫る!
表面・微小領域分析、X線回折を体感できます。生活の中で使われるさまざまな物質・材料。より高い特性を実現し、あるいはより安全に使うために、それらの物質・材料が何からできていて、どのように構成されているかを見極めるための分析を行っています。並木地区での公開では各種分析手法を紹介するとともに、私たちの分析業務の一端、主として、セラミックス系の物質・材料をターゲットとした分析手法を紹介します。
Lab12
ひと粒の新蛍光体粒子を発見する
蛍光体は白色LED照明、ディスプレイの発光成分として使用されている重要な材料です。高性能化はもちろん、新しい展開に向けて従来の発光特性を上回る革新的な新蛍光体が求められています。ここでは、新蛍光体開発のスピードを飛躍的に増加させた単粒子診断法の紹介を行います。また粉末合成物から顕微鏡を用いた蛍光体粒子の選別を行い、選別した蛍光体粒子の発光特性を評価する簡易デモンストレーションを行います。
Lab13
電子顕微鏡で原子配列を観察
電子顕微鏡の原理や原子配列を直接観察した例を紹介し、装置もご覧いただきます。通常はお見せしない筐体の内側も特別に公開します。物質・材料の特性を左右する極微小領域の原子配列は、透過電子顕微鏡を用いることで直視可能です。観察ではわずかな振動も徹底的に排除するために、防音性の高い筐体で覆われた顕微鏡は除振台の上に置かれ、騒音や床振動、室温変動などの影響を抑えた部屋に設置され、別室から遠隔操作します。
Lab14
液滴をコロコロ輸送する。
液体がくっつかない撥水材料を成膜した機材の上を、液滴をコロコロと輸送できる技術を紹介します。水や油などの液滴は接触面に粘着するため、移動や輸送のときに損失が生じます。例えば容器や服に対する液状食品の付着は洗浄コストやフードロスの原因となります。液体の濡れ性が何で決まるのかを実験を踏まえて説明し、水や油、さらに霧の粒を自在に輸送するための最新研究を紹介します。
Lab15
超高圧で創る温かい氷
超高圧下では、一気圧の世界ではありえない現象が展開します。そこでは、水が室温でも氷になります。この氷は一気圧で冷やして凍る氷とは異なる高密度の氷です。室温超高圧下で高密度の氷が結晶化・成長する様子をダイヤモンドアンビルセル装置を使って実演し、超高圧の世界では15種類以上もの異なる結晶構造の氷が合成できることを紹介します。
Lab16
高効率コンビナトリアル薄膜電子材料探索
薄膜合成、構造解析のデモ、電気計測の体験を行います。コンビナトリアル薄膜合成手法による薄膜電子材料探索の合成から解析までを、設備の紹介とシステム連携の実演、素子評価装置を通して体験できます。誘電体素子は小型化する先端デバイスにとって重要な材料ですが、その微細化・高機能化実現を目指す薄膜誘電体材料開発は、複雑な構造・多元素化が課題です。この課題に対し、私たちはコンビナトリアル手法を基盤としたハイスループット薄膜材料探索システムを開発・活用し、研究を推進しています。
Lab17
最先端の医療材料:スマートポリマー
未来の新素材『スマートポリマー』の機能をデモンストレーションを交えながら紹介します。また、スマートポリマーを用いた未来の医療技術に関する紹介を行います。
Lab18
材料表面を制御して異なる材料を簡単に接合
半導体からプラスチックまで、異種材料を簡単に直接接合するための表面改質装置の公開と、表面がどう変わるかを実演します。人体に装着するようなフレキシブルな半導体デバイスでは、従来の半導体を、樹脂や構造材料などと簡便に接続できる技術が求められています。私たちは材料表面自体が持つ接合性を高めることで、世界的に例の少ない『高温や高真空をなるべく使わない』異種材料接合手法を開発しています。
Lab19
 
  桜地区  
強磁場で海が割れる! モーゼ効果を見てみよう
「強磁場磁石」の磁力を使い、水が分かれる様子(モーゼ効果)を紹介します。磁場が強くなると、ごく弱い磁性しかない水が磁場の影響を受けて変形したり、リンゴやカエルが浮いたりします。この原理を利用すると、宇宙空間と同様の無重力状態を地上に居ながら作り出せます。この技術は宇宙に行かなくても無重力環境下の新たな材料開発や計測を可能にします。物質・材料の先端研究に重要な役割を果たす「強磁場」技術を紹介します。
Lab20
世界の材料分析を支える「NMRシステム」を公開
世界を変える材料の性質や性能を見極めるために強力な磁場を使って分析する装置「NMR(核磁気共鳴)」。日本でも有数の強磁場を発生する最新の固体NMR装置をツアー形式で紹介します。この分析装置は、分子の運動性などユニークな情報を得ることができ、磁場が強ければ強いほど、精度が高まります。最新の強磁場発生技術を用いた固体NMR装置をお見逃しなく。
Lab21
水素サプライチェーンを支える材料特性評価設備
今回が初公開! 液化水素を含む低温水素環境下での材料特性評価試験設備を紹介します。NIMSに、低温の水素環境下における材料の機械的特性を評価する試験設備を新たに設置しました。水素サプライチェーンの構築を見据えたNIMSの研究活動と、本格的な稼働に向けて運転を開始した試験設備を紹介します。
Tour22
 
参加登録は、4月25日(金)正午 スタート!
【NIMS一般公開2025 特設サイト】の参加登録ボタンからお申し込みください。
※ 参加登録の際は、「注意事項」をよくお読みになってからご登録ください。
NIMS一般公開2025 特設サイト
 
今回のメルマガでは、完全予約制のラボ公開のラインナップをお届けしました。
今年のNIMS一般公開は、過去最大規模となる80以上のラボを大公開します!
そのほか、わかりやすい解説付きのガイド付きラボツアー、
注目の研究者による特別講演、レアな装置を実際に操作できるコースなど、
貴重な体験を用意してみなさまをお待ちしています!

5月25日の開催まで、見どころを随時お知らせしますのでお見逃しなく!
 

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