当研究グループでは、電子構造からフォノン物性に至るまで、固体の性質を計算機シミュ レーションによって予測しています。科学ソフトウェアの開発を中核に据え、日常生活に 役立つ材料の探索を目指しています。この目的のため、汎用性の高いオープンソースの科 学ソフトウェアを開発し、それを自らの物質・材料研究に応用しています。ハイスルー プット計算はここで重要な役割を果たし、材料データの生成を可能にしています。

メンバー

東後 篤史

グループリーダー

TOGO.Atsushi@nims.go.jp

フォノンに関連する物性の第一原理計算を専門としています。調和フォノンおよび 準調和フォノン、さらに非調和性に興味を持っています。これらに加えて、電子と フォノンの相互作用も近年の研究対象です。また、以下の物性を予測するための 科学計算ソフトウェアの共同開発にも携わっています。

  • 熱容量、自由エネルギー、エントロピーなどの材料の熱的性質
  • 熱膨張と熱伝導率
  • 結晶の動的安定性
  • 熱電特性
東後 篤史
A. Togo et al 2022 J. Phys. Condens. Matter 34 365401 (CC BY 4.0)
A. Togo et al 2022 J. Phys. Condens. Matter 34 365401 (CC BY 4.0)

中野 晃佑

独立研究者

NAKANO.Kosuke@nims.go.jp

第一原理量子モンテカルロ(QMC)法を専門とし、手法・ソフトウェアの開発から 物質科学への応用までを一貫して行っています。QMC は多体波動関数を確率的に サンプリングすることで電子相関を高精度に取り込む手法で、密度汎関数理論では 記述が難しい系に対しても信頼性の高い予測が可能です。

QMC コード jQMCTurboRVB、および不規則結晶の原子置換モデルを 対称性に基づいて生成するツール SHRY の開発を主導しているほか、 量子化学ソフトウェア PySCF やファイルフォーマット・ ライブラリ TREXIO にも開発貢献しています。

  • 第一原理量子モンテカルロ法の方法論開発(原子間力計算、固定節近似の精度評価など)
  • QMC のハイスループット計算基盤の整備と物質探索への展開
  • 高圧水素・超伝導体などへの応用計算
中野 晃佑