当研究グループでは、電子構造からフォノン物性に至るまで、固体の性質を計算機シミュ レーションによって予測しています。科学ソフトウェアの開発を中核に据え、日常生活に 役立つ材料の探索を目指しています。この目的のため、汎用性の高いオープンソースの科 学ソフトウェアを開発し、それを自らの物質・材料研究に応用しています。ハイスルー プット計算はここで重要な役割を果たし、材料データの生成を可能にしています。
メンバー
東後 篤史
グループリーダー
フォノンに関連する物性の第一原理計算を専門としています。調和フォノンおよび 準調和フォノン、さらに非調和性に興味を持っています。これらに加えて、電子と フォノンの相互作用も近年の研究対象です。また、以下の物性を予測するための 科学計算ソフトウェアの共同開発にも携わっています。
- 熱容量、自由エネルギー、エントロピーなどの材料の熱的性質
- 熱膨張と熱伝導率
- 結晶の動的安定性
- 熱電特性


中野 晃佑
独立研究者
第一原理量子モンテカルロ(QMC)法を専門とし、手法・ソフトウェアの開発から 物質科学への応用までを一貫して行っています。QMC は多体波動関数を確率的に サンプリングすることで電子相関を高精度に取り込む手法で、密度汎関数理論では 記述が難しい系に対しても信頼性の高い予測が可能です。
QMC コード jQMC と TurboRVB、および不規則結晶の原子置換モデルを 対称性に基づいて生成するツール SHRY の開発を主導しているほか、 量子化学ソフトウェア PySCF やファイルフォーマット・ ライブラリ TREXIO にも開発貢献しています。
- 第一原理量子モンテカルロ法の方法論開発(原子間力計算、固定節近似の精度評価など)
- QMC のハイスループット計算基盤の整備と物質探索への展開
- 高圧水素・超伝導体などへの応用計算
